台風15号による被災~館山市岡沼区
9月9日(月)未明の台風15号による猛烈な暴風雨によって、私の住む岡沼区(館山市)にも大きな被害が出た。
幸い我家は、畑や庭は全滅状態となったが、家屋は小さな被害に止まった。
片付けが一段落した17日(火)、私は房日新聞の「未曾有の強風 山の姿も変える(14日付)」の記事に
触発されて、カメラを肩に岡沼区を巡った。
大寺坊ヶ下霊園の山
姿を変えた山 : 隣りの本家の庭より望む
竹林の倒壊 : 近づいて霊園駐車場より望む
温室枇杷のビニールハウス
我家の近く : ビニールがはがされてしまっている
沼の里山散策道入口近く : 稲刈りが済んだ後で良かったと思った。後方の館山城が立つ城山は、
周囲の姿は変わらないが、今も立ち入り禁止となっている。
沼のびゃくしん・十二天神社
市指定天然記念物で樹齢800年の沼のびゃくしんに足を伸ばす。途中立看板が横倒しになっていて心配に
なったが、びゃくしんも社殿も持ちこたえていた。
二本の大きな枝が折れてぶら下がっている。
天満神社
一旦家に戻り、用事を済ませてから被害甚大と聞く天満神社を訪れる。
姿を変えた北側の山 : 参道より望む
かつてと違う風景の鳥居
かつてと違う風景の原因はこれ : 大木が倒れ物置を壊し社務所に覆いかぶさっている。
拝殿 : 稲荷社のそばの大木が倒れ拝殿に覆いかぶさっている。
みこし倉 :倒木が屋根を直撃
天満神社は沼地区(岡沼・西の浜・西原)の鎮守で、境内には千百年祭記念碑が立つ歴史ある神社である。
それ故、巨木が林立しているが今回の台風でその多くがなぎ倒されてしまった。
しめ縄を付けた一対の御神木も一本が横に傾いてしまった。
鳥居から続く社殿入口 : 巨木倒壊、御神木傾き、狛犬1個消失
社殿入口の逆方向から見るなぎ倒された巨木の根っ子
その後、鳥居に戻った私はただ呆然として、拝殿に向って一礼して家路に着いたのであった。
9月21日(土)の早朝、久しぶりのウォーキングで私の言う沼の里山散策道を訪れた。
それは谷津田の周回道路(農道)である。東側の道路脇のうっそうとした山林は、随所で倒木により先が透けて
見える。西側に進むと林立する杉の木が倒壊していたり、山肌の枇杷の木が傾いているのを目にする。
さらに進むと倒木が道路をふさぎ引き返す羽目となった。
大きな被害を被った温室枇杷と露地枇杷の生産農家では、高齢と後継者がいない理由でこれを機に止める
のではないか?という話は、寂しい限りである。
しかし、沼の里山散策道では、何もなかったかのように例年通り真っ赤な彼岸花が咲いているのを目にする。