「遊子の会」房総お花見会
4月10日(金)、「遊子の会」では26名が5台の車に分乗して、南房総の里山を巡り佐久間ダム湖畔で
お花見会に興じた。
行程
旧市民センター(現館山市役所4号館)駐車場(9時集合)→自然の宿くすの木→旧水田家→高照寺・
大杉観音→佐久間ダム湖畔お花見→寿楽寺しだれ桜(車窓)→旧市民センター駐車場(15時過ぎ着)
今回のツアーは、くもり空で肌寒かった。コースは体験済で目新しさに欠けた。南房総随一と言われる
佐久間ダム湖畔の桜は終盤で華やかさがなかった。等々により、いつもの様な感動に欠けた。
しかし、元大蔵大臣で城西大学の創立者水田三喜男の生家である旧水田家では、管理人が囲炉裏に炭を起こして迎えてくれて、国登録有形文化財である主屋を懇切丁寧に案内してくれたこと。
自然の宿くすの木で買い求めた地元食材の手作りの「七福膳弁当」が、皆が感嘆する美味しさであったこと。等々が大変良かった。
振り返ってみると、花より団子のお花見会だったかな、と思い出される。
自然の宿くすの木 (南房総市和田町)
自然の宿くすの木 : 元は小学校で宿泊してふるさと体験の出来る南房総市体験交流施設。
自然の宿くすの木の食堂 : ここで、地元食材の手作りの「七福膳弁当」を予約注文で受け取る。
山神社とくすの木 : 宿の隣り山神社の境内に安房地方最大のくすの木(樹齢750年、高さ32m、幹周り12m)がそびえ立つ。
皆で山神社とくすの木を見学した折、校門と鳥居を見つける。
山村である上三原地区にとって、昔この地は、地域の集いの場であったであろうことが伺える
また、宿は地元の人達による管理運営と聞くが、となると、今も同じ役割を担っているのではあるまいか。
旧水田家(鴨川市西)
旧水田家は、城西大学の付属施設として一般公開されている。
長屋門 : 明治時代初期に建てられ、牛小屋も兼ねる造りに特徴があるという。国登録有形文化財
主屋 : 江戸時代後期に建てられ、房総民家の特色を持っているという。国登録有形文化財
佐藤管理人を囲んで記念写真を撮る。
主屋に上がり、床の間~勝手・土間~屋根裏部屋~囲炉裏のある客間へと案内される。
水田三喜男直筆の扁額 : 「ぎょうてんしょうらい」と読む。「明け方の空に松を吹く風の音がする」との意
だという。
土間では「たたき」なる懐かしい言葉が出る。「たたき」は三和土と書き、石灰・赤土・砂利に苦塩(にがり)を混ぜ水を加えて練り固め、土間などに塗って叩き固めたもの。冷蔵庫のなかった時代、「たたき」は食物の貯蔵に役立ったと言う。
それから、急階段を上がり屋根裏部屋をのぞく。白川郷を連想する造りだ。
ここで、関東大地震にもビクともしなかった造りの説明を受ける。そして、会員が天井の柱に結わき付けられている俵を見て質問したところ、管理人は下で話しましょう、と言う。
囲炉裏 : 囲炉裏を囲んで俵の謎を聞く。
ここには、仏壇や神棚などの他に、もう一つ空きのボックス(囲い)がありますが、行者がやって来てお札を入れていきます。古くなったお札は俵にしまいます。
水田三喜男誕生地の石碑が建つ美しい庭
正門前の竹林 : 見学を終えておどける会員
高照寺・大杉観音 (南房総市山田)
大杉観音堂 : 安房国札観音巡礼十五番札所
大きな手術を終えカンバックしたKさんが、身替地蔵に感謝のスキンシップ(?)
高照寺 身替地蔵
佐久間ダム湖畔のお花見 (鋸南町)
佐久間ダム湖畔の桜 : 今年もいつもの風除けの出来る場所に陣取ってのお花見。
自然の宿くすの木の七福膳弁当が実に美味しかった。
佐久間ダム湖畔ののお花見 : カンバックしたKさんが、入院体験を語る。
また、4月22日の富津海岸での潮干狩りの案内を申し出る。
佐久間ダム湖畔のお花見 : 「遊子の会」では4月15~16日に、サントリー白州工場~上諏訪温泉~
高遠の桜のバスツアーを予定しているが(私は所用で欠席)、過日訪れ
たというShouzouさんが体験を語る。
何とか持ったお天気も14時になって、ポツリポツリと落ちて来たので、お花見はお開きとなった。
帰路は、4月5日の房日新聞に、岩井の海を背景にピンク色が映える墓地上にあるしだれ桜が見頃を迎えた、と紹介されていた南房総市高崎の寿楽寺のしだれ桜前を通ったが、全くの葉桜となっていた。
その後、道の駅富楽里で休憩後、15時過ぎに旧市民センター駐車場に戻り、房総お花見会は無事終了したのである。