河津桜の旅
2月18日(木)朝、戸を開けると雪混じりの雨が降っている。
今日は遊子の会の「高速ジェット船で行く河津桜と天城越えの旅」の日である。
仲間内では、YUさんが主宰すれば天気は心配なし、ということになっているが、案の定9時に館山港に
集合した時には雨は上がり、晴れ間が覗く暖かい陽気の中で河津桜を鑑賞することが出来た。
下田で合流すべく4時に館山を出発したと言う貸切バスの「まもるトラベル」と「日栄観光」のお二人は、
当初大島から下田間が欠航の恐れあり、と冷や冷やしたそうである。まさにYUさん強運なり!!
館山港・・・・・高速ジェット船・大島経由・・・・・下田港→河津桜観賞→天城峠を越え、浄蓮の滝・わさび田見学
→明徳寺(東司の神様)参拝→三島大社参拝→館山港
行程は上記の通りであるが、私は8年前に近畿日本ツーリストのバスツアー「河津桜まつりと修善寺観梅」で
一度河津を訪れたことがある。
思うに、今回の旅は8年前をはるかに凌ぐ充実したものであった。
その一番の原因は、車中で炸裂したYUさんの語り(話)にあったように思う。
それは、訪問先に関連した地理・歴史・文学・伝説・社会事件・・・・・と広範囲に及び、かつ大変分かり易いので
ある。そこで、写真と共にYUさんの話を思い出しながら今回の旅を振り返ってみたい。
下田港~河津桜
下田港から河津への車中では、伊豆半島の成り立ち・お吉物語・NHK大河ドラマ龍馬伝(黒船に乗り移ろうとした吉田松陰)の話があった。
身体を壊したハリスがナース(看護婦)を要求したのに、理解出来ない役人は娼婦を世話したという。
波瀾万丈の生涯を送ったお吉の話はドラマチックでお涙物であった。
河津川と河津桜
豊泉橋からの眺め
飯田家の河津桜原木
河津川沿いのお花見ハイキングコースを歩く。河津桜は7~8分咲きで申し分ないのだが、8年前と比べて
菜の花が少ないのが物足りない。
しかし、朱塗りの豊泉橋に出た所で、桜のピンクと菜の花の黄色のコントラストの光景を見届けることが出来た。
それから、町道沿いにある飯田家の河津桜原木へと足を伸ばす。
原木は樹齢50年、高さ10m、横幅10mの巨木で実に見事なものであった。
河津桜は緋寒桜と早咲き大島桜の自然交配種で、飯田さんが河津川の河原で見付け育て上げたものだと
言う。これらYUさんの説明を他の旅行会社のお客が熱心に聞いていた、と妻は言う。
天城峠~浄蓮の滝・わさび田
天城連山・天城山心中事件・浄蓮の滝に伝わる女郎蜘蛛の話があった。
心中事件では一説には・・・・・とか、女郎蜘蛛伝説は・・・・・の教えだ、とか言う裏話が面白い。
天城峠では、YUさんのリクエストでKさん(女性)が石川さゆりの天城越えを歌う。
浄蓮の滝は水量が多く、滝壺の濃い青が神秘的で見ごたえがあった。
ここで、妻はわさび漬けのお土産を買う。
浄蓮の滝 わさび田と浄蓮の滝
明徳寺~三島大社
明徳寺・東司の神様を祀るうすさま明王堂 三島大社
写真はクリックすれば大きく見られます。
予定にはなかったが、時間に余裕ありとのことで、「まもるトラベル」の提案で面白い寺・明徳寺を訪れ、
東司の神様を祀るうすさま明王堂に入る。
東司(とうす)とは禅寺で便所のことであり、鎌倉のお寺で目にしたことのある字句だ。
あらかじめ、YUさんから説明があった。男女の性器が祀られてあるから、近頃めっきりトイレが近くなったとか
下にトラブルや不安がある人は、それぞれの性器をなで(おさすり)、便器をまたいで(おまたぎ)お祈りするのだと言う。
さすが、ずっと昔の成人の集いのせいか、うすさま明王堂前の集合写真を見たらツアー参加者35名全員が
写っていた。( ̄□ ̄;)
一転、頼朝が旗揚げの折、戦勝祈願をしたという三島大社への車中では、源氏三代の話。
頼家の係わる修善寺物語で、頼家の人となりを聞く。そういった話を盛り込むところが、YUさんの話が面白い
所以であろうか。
連理の枝
バスは沼津ICから一路館山へ。どでかい富士山の裾野が長い、長い。
YUさんは、お疲れ様の挨拶でNHKの朝ドラ「ウエルかめ」の中に出て来た言葉、連理の枝の話をする。
連理の枝とは二本の樹の枝が成長するに従い寄り添いながら絡み合い、まるで一本の樹のようになって行く
様を表したもので、転じて夫婦・男女の仲むずかしいことのたとえである。
YUさんの遊子の会への思いの言葉として、うまいことを言うな、と思った。
その後、車内はカラオケ大会となる。Kさんをはじめ実に上手な人が多い。
館山ではエッと思う所にもカラオケ喫茶があり、カラオケサークルは数知れぬ程あるという。
例によって、カラオケの練習をしなくちゃね~と話している内にカラオケ大会は終了し、無事館山へ到着
したのである。






