葛飾柴又 | 魚との対話

葛飾柴又

水元公園の帰りに葛飾柴又に寄った。葛飾柴又は江戸川のほとりに位置し、柴又帝釈天と

映画「男はつらいよ」の舞台、寅さんのふるさととして知られている。


京成柴又駅を降りるとフーテンの寅像が迎えてくれる。実物大とのことだが、165cmと思っていたより

小柄である。帝釈天へ向う参道には、うなぎ屋・だんご屋・土産物屋・あめ・せんべい・漬物など昔懐かしい

お店が並び、中々の賑わいである。

ここで、服装から全て寅さんになりきっているボランティアガイドに出会い、一緒に記念写真を撮らせてもらう。

帝釈天の入口、二天門の左右の彫刻をのぞいていたら、休憩中の”かつしか語り隊”のボランティアガイド

小菅四郎さんが詳しく説明してくれた。

以後、幸運にも矢切の渡しまで葛飾柴又を案内してもらえることになった。(無料)


さて、小菅さんを通して見聞きした葛飾柴又をまとめておこう。

通称柴又帝釈天は、正式には日蓮宗経栄山題経寺といい、二天門・帝釈堂・本堂(祖師堂)・釈迦堂(開山堂)・

大客殿・邃渓園・大鐘楼堂などを有した立派な規模の伽藍である。


帝釈堂には日蓮が刻んだ板本尊帝釈天が祀られており、帝釈天の居城であることから喜見城とも呼ぶ。

帝釈天は仏法の守護神で、配下の四天王はご本尊の両側に多聞天(北方)と持国天(東方)が、二天門の

右側に増長天(南方)左側に広目天(西方)が守護神として配置されている。

二天門は日光陽明門を模したといわれ、中々見ごたえのある門である。



帝釈堂        彫刻ギャラリー

瑞龍の松と帝釈堂                       帝釈堂 法華経説話彫刻(彫刻ギャラリー)



邃渓園  邃渓園


樹齢450年の瑞龍の松(ずいりゅうのまつ)が酒を飲む話を聞いてから、帝釈堂彫刻ギャラリーを見る。

彫刻ギャラリーには帝釈堂をめぐる外壁に法華経説話より取材し、当時の名人により彫られた木彫が

ずらりと並んでいる。実に見事なもので、ガイドの勧める通り「一見の価値あり」である。

大客殿には樹齢1500年と伝えられている大南天の床柱がある。また、ガラス障子越に美しい庭園

邃渓園(すいけいえん)を見ることが出来る。邃渓園には回廊があり、色々な角度から庭園を眺められる。

 (この日彫刻ギャラリーと邃渓園は、実際は矢切の渡しの帰りに寄った。)


題経寺を後にして、山本亭から寅さん記念館を経て江戸川の堤に出る。

山本亭は大正浪漫の和洋折衷の建物で、庭園は米国の日本庭園ランキングで3年連続全国第3位に

選ばれたという。雪吊りの松の光景に出合ったが、邃渓園と共に写真スポットとして覚えておこう。

江戸川の堤では、この日も矢切の渡しで渡し舟が観光客を乗せて川を渡っていた。

この一帯で昔、北条と里見が戦ったという。


柴又へ戻る途中、寅さんの実家「くるまや」のモデルになった「高木屋老舗」で名物草だんごを食べて

小さな旅は終わった。

帝釈天とだんご屋などの並ぶ参道位だろうと思っていた葛飾柴又は、ボランティアガイドの小菅さんの

おかげで、実は見所一杯のスポットだったのである。ありがとうございました。