笠森寺 | 魚との対話

笠森寺

今年の初め、四国へ旅行した時お遍路さんの姿が印象に残った。

その後、関東にも坂東33観音霊場めぐりがあるのを知り、私はスポーツクラブ仲間との

巡礼の旅を企画した。

6月30日(土)参加者10名、車2台で笠森寺(第31番札所)~千葉寺(第29番札所)への

車遍路の旅に出た。


笠森寺は、インターネット等で調べた情報では、次の様に紹介されている。

784年、最澄の開基と伝わる坂東33観音霊場の第31番札所。

1028年に建立された観音堂は朝立山(あさだてやま)山頂の岩山に、すべて長さの違う61本の

柱で支えられ、四方懸造(しほうかけづくり)という日本で唯一の構造をしている。(国指定重要文化財)

回廊からの眺望はすばらしく、眼下に房総の山々が連なる様は見事である。

(周辺の山々は県立笠森鶴舞自然公園に指定されている。)



観音堂        子授楠

観音堂                              子授楠



六角堂        鐘楼堂

六角堂(子育地蔵尊)                     鐘楼堂


先ずは110段もある参道女人坂を登る。森の静かなたたずまいの中を進むと、一つの根から三本の

巨大な杉の木が生えている三本杉に出くわす。

次に道側に大きく傾いた巨木が現れる。子授楠だという。根元の大きな穴をくぐると子が授かるという。

早速穴をくぐるM子さんの写真を見せて「お尻の木」と言って、Kさんが皆を笑わせる。


二天門をくぐると四方懸造の観音堂が目に飛び込んで来た。予想以上の威容を誇っている。

75段もの急階段を上って堂の上にある回廊に立つと、自然林に囲まれた境内は、はるか下である。

高さ30mを実感する。


観音堂を下りてから、私は購入したての私のデジタル一眼レフで、皆めいめいが観音堂の威容を

撮ることを提案した。条件は同じにして好みの構図で順ぐりに撮ってもらったが、さて仕上がり写真を

写真の先生Hさんは、どう批評されるだろうか・・・・・・・・・・・・・・。

Hさんの影響で何かと私の写真に厳しくなった皆に「そんなら、てめえで撮ってみろ!」というのが

きっかけであるが、果たして私は名誉挽回なるであろうか・・・・・・・。


それから、自然遊歩道を巡ろうということになった。

池に出くわしたり、森林浴の雰囲気を楽しみながら見晴台を目指した。

すぐあるとの情報に反して、長々と階段を上りやっと見晴台に立った。

房総の山々を眼前に涼風がさぁっ~と皆の前を通り過ぎた。

下りる時に分かったのだが、苦労したのは逆コースを巡ってしまった為である。

誰だ、間違った奴は・・・・・・!! あっ、俺だ・・・・・・・!


笠森寺では、ハス・アジサイ・モントブレチアの群生・夏椿・黄色い花を付けたモクゲンジの木なども

見ることが出来た。

笠森寺は、以下の「住職からの一言」が十分納得できる素晴らしいところであった。

当寺は「祈りと香りの寺」として堂内は「香」の香り、境内は「花」の香り、参道は「森」の香りを感じ

られるよう大事にして、参拝される方々が気持よくお参りできるように心掛けております。


帰路は千葉寺に立ち寄り、それから千葉ポートタワーのそばにある安くて美味しいソフトクリームの

店を案内して(好評!!)愉快な巡礼の旅は終わった。