オルセー美術館展 | 魚との対話

オルセー美術館展

3月30日(金)、友人情報により開室の9時をめざして上野駅に降り立つと、雨が激しく降っていた。

それでも東京美術館にはぞくぞくと人が集まって来た。


昨年フランスを旅行した折、ルーブル美術館は訪れたがオルセー美術館は、セーヌ河クルーズで

外観を見ただけだった。

オルセーはかつては駅舎で、展示作品はルーブル以降のもので、なじみの深い印象派の作品が

人気だと聞いた。

そのオルセー美術館展が東京で見られるというので、いそいそと出掛けたのである。



オルセー美術館展


美術鑑賞にはうといので、前もって友人から提供の日本経済新聞の特集記事を読んだり、

NHKテレビ番組の迷宮美術館を見て、展示作品のいわれや背景などを頭に入れておいた。

また、会場では音声ガイドを利用することにした。

これらの準備は、展示作品を巡る中で大いに役立った。


展覧会のテーマは「19世紀芸術家たちの楽園」だという。

いきなりルノアールのジュリー・マネ(猫を抱く子供)やモリゾのゆりかごに出会う。

思ったより小さな絵だ。次はミレーのグレヴィルの教会だ。モデルの教会はノルマンディー地方にある

という。モンサンミッシェルのあった方だな等と思いながら鑑賞する。

続いて大きな絵のモネのルーアン大聖堂に出くわした。

独特な色調で、離れて見ると大変綺麗である。


「はるか彼方へ」のコーナーでは、ゴーガンの黄色いキリストのある自画像やゴッホのアルルのゴッホの

寝室やアルルのダンスホールを見る。

ゴッホの絵は、明るくはっきりしている。南仏アルルは旅行の際訪れて、「跳ね橋」や「夜のカフェ」の場所へ

行ったので何となくなじむ思いがした。

同じく南仏エクス・アン・プロバンスで車窓から見たサント・ヴィクトワール山を描いたセザンヌの絵を見る。

横長の白っぽい山(石灰質)だったのに、絵は明るい色調で実物とは少し違うなと思った。


次のコーナー「芸術家の生活ーアトリエ・モデル・友人」では、印象派の画家たちの肖像を見ることが出来る。

バジールやラトゥールのアトリエの絵の中に勢ぞろいである。

それから、入場券にも印刷されているマネのすみれのブーケをつけたベルト・モリゾを見る。

インパクトのある絵だ。マネは印象派の先駆者だという。


見終わって時計を見たら、11時を指していた。

何かと文句の多い妻も、地名になじみがあったり、事前準備のせいか「良かった」と言った。

外へ出たら雨は上がり、春の陽気が戻っていた。