卓球大会
私の卓球との出会いは、遠く独身寮の時代である。
夕食後、しばらくすると私の部屋をコンコンとノックする音がする。
M君の卓球の誘いである。
ホールで2人打ち合う中に、スタミナ十分でポパイのような腕のM君のスマッシュが炸裂する。
負けじと、私も全身で球を打ち砕く。
そこには若さ(馬鹿さ?)の卓球があった。
リタイアー後、私は近所のスポーツクラブに入った。
そこで、またスタジオの卓球タイムに誘われた。
温泉卓球のレベルだが結構楽しく、その気になった私は、レベルアップを目指して、千葉市スポーツ
振興財団の主催する実年入門卓球教室に応募した。
運良く当選した私は、1000円でラケットを購入した。ペンホルダー用である。
教室では、力を抜いてフォアのラリーが続けられるようになった。
欲が出てバックを打てるようになりたいと思い、今度は実年実践卓球教室に応募したところ、
またまた運良く当選した。
そこはレベルが高くて球にスピードがあり、ラケットにあたっても弾かれてしまうことが、しばしば
あった。コーチに話したところ、はずみの良いラケットに変えるように言われた。
それならばと、バックの打ちやすいシェークハンドのラケットをコーチに頼み込んで、8000円のものを2割引で購入した。
これで道具に問題はなくなり、スタイルもシェークハンドと今風になった。
しかし、実力差は歴然である。ゲームになると軽くいなされる。
でも教室では、バックで返せるようになり、またゲームができるよう色々なことを学ぶことが出来た。
いつか試合に出たいと思い、コーチに近所の卓球サークルの紹介をお願いしたところ、
早速コーチの知人のTコーチから電話があり、現在所属しているサークルMを紹介された。
これが昨年の4月のことである。
しかし意気込みとは裏腹で、その後サークルMに顔を出したのは僅かだった。
パートではあるが、就職したのが言い訳である。
今年に入り、週一度であるが再びサークルMに通い始めた。
月一回見えるTコーチからダブルスで試合に出ないかと誘いがあった。
ついに試合デビューの日がやって来た。5月9日(火)のことである。
会場は千葉市蘇我勤労市民プラザ。 あゆむ会卓球大会といい、参加者は中高年で総勢120名、車椅子の方もいた。
A、B、Cのクラスに別れ、さらにクラス毎に6組で1ブロックを構成する。
対戦は1ブロックの総当りなので、5回試合をすることになる。
私はBクラスのXブロックであった。ペアを組んだのはサークルMのTOZA女史。
第一試合はTOZA女史の小気味良いフォアの強打が決まり、勝ち。
第二試合はいつのまにか負け。
第三、第四試合は勝ち。ここまで3勝1敗。予想以上の好成績である。
最後の第五試合、相手は揃いのユニフォームを着た女性ペアー。
実践卓球教室で見たことがある。強敵だ!!
第一ゲーム 9ー11、第二ゲーム 11-8で挽回。勝てるかもと思ったが、最終ゲームは私の
サーブミスやTOZA女史の強打も決まらなくなり、4-11であっけなく敗れた。
後で分かったことだが、Xブロックは第五試合で私達に勝った女性ペアーが4勝1敗で優勝。
私達は3勝2敗で3位とのこと。惜しいことをしたと思った。
しかし、賞品にTSPのソックスをもらい得をした気分になった。
午後はコーチによる技術指導があった。
私はサーブに回転をかける方法と、フォアのスマッシュを教えてもらった。
Tコーチに言われたのと同じ欠点を指摘され、少しも進歩していないことに気付く。
同じく技術指導で、果敢にスマッシュを打ち込む車椅子の参加者を見て、
私もいつの日か、バックの強打を決める自分を夢見て、これからも卓球を楽しみたいと思った。