北八ヶ岳スノーシューハイク
立春寒波の日、スポーツクラブ仲間と北八ヶ岳スノーシューハイクのバスツアーに参加した。
-18℃のシラビソの林間をインストラクター先導のもと、スノーシュー(西洋かんじき)を履き、ストックで
バランスをとりながら約3km、3時間の雪原散歩を体験した。
スノーシュー(西洋かんじき) 坪庭(ロープウエイ山頂駅前)
シラビソ(足慣らし) ハイクコース(一休み Nさん撮影)
ハイクコース(一休み)
新宿駅西口を7時50分に出発。バスは中央自動車道を諏訪ICに向かう。
まもなく、でっかい富士山が現れた。
今日、私の写真の先生は富士山の撮影会に行かれるという。
この快晴の天候なら、きっと素晴らしい写真が撮れるだろう。
甲府が近づくにつれ、南アルプス続いて八ヶ岳、鳳凰三山が現れた。
バスが進むにつれ、その雄姿はどんどん大きくなって行く。素晴らしい車窓の眺めだ。
三角形の甲斐駒ヶ岳も見えた。
ハイクコースは南アルプス、中央アルプス、北アルプスの大パノラマを堪能出来るという。
いやが上にも期待感で一杯になる。
ピラタス蓼科ロープウエイ山麓駅(標高1771m)に、11時に到着。
ここで、スノーシューが手渡され、インストラクターより履き方を教わる。
ロープウエイに乗ること7分。残念ながら天候はくもり。大パノラマは夢と消えた。
山頂駅(標高2237m)に到着。まばゆいばかりの雪景色だ。
周辺は坪庭といい、探勝路があり、夏には高山植物が咲き乱れるという。絶好の撮影スポットのようだ。
付近のパノラマコースで足慣らし。雪を踏むとキュッキュッと鳴る。
時々頬がピリピリする。これが-18℃のの世界か!!
折り返し点で目に入った光景は、縞枯れ現象だという。謎めいた話だ。
縞枯れ現象とは
標高2000m~2450mにかけて「シラビソ」や「オオシラビソ」といった樹木が100年程を周期として
帯状に枯れていく現象で、年々その場所を1~1.7mの速度で移動させています。
再び山頂駅に戻り、ハイクコースの出発点である登山道の標識のある場所に立った時、時計は12時を
指していた。ここから山麓駅までの標高差466mの登山道を下ることになる。
インストラクター先導のもと、一列になってシラビソの林間を歩く。
平坦な道ではスノーシューの爪で雪を引っかくと速く歩ける。
前の人が踏みしめた道は比較的楽だが、インストラクターは脇の新雪の中も歩くよう勧める。
私も試したが、ザクッザクッ・・・・・とても楽しい!!
調子に乗ったら、ズボズボー、アレー足が抜けない。おまけにスノーシューもはずれてしまった。
ハイク一行、しばしストップ。そんな訳で脇道に突っ込む時は、皆さん挑戦と言うようになった。
ピラタスの丘付近で、八ヶ岳、鳳凰三山の山岳パノラマを堪能することが出来た。
背後には蓼科山が、かすんで見えた。
スキーをすることのない中高年には、手軽に雪景色を楽しめるスノーシューハイクは、これから人気の
出る遊びのように思えた。
「下り道では爪を引っかかないでスノーシューをやや上向きにして進むとうまい具合だ」等と言いながら、
スノーシューハイクに慣れたと思ったら山麓駅だった。時刻は14時40分。
かくして約3km、3時間の雪原散歩初体験は無事終了した。
ツアーの最後は白樺湖温泉に寄り、池の平ホテルでハーブ風呂に入り、身体をポッカポッカにして、
帰路のバスに乗った。