山陰・山陽の旅 (2)
二日目 岡山県~鳥取県~島根県
岡山県
湯原温泉の朝は白一色だった。旅館の前には川が流れていた。
この冬、初めての雪景色に心がはずんだ。
山あいの米子自動車道は水墨画を見ているようだ。
しばらくして、雄大な雪山が現れた。それは蒜山だという。「ひるぜん」と読むそうだ。
鳥取県
富士山に似ている雪山が現れた。山陰の雄、大山(だいせん)と教えられた。
我孫子から来られた山仲間は、大山に登った時、その周辺も見たくなり、今回参加したと言った。
いろんな人がいるものだ。
島根県
足立美術館
枯山水庭(生の額絵) 白砂青松庭(生の掛軸)
横山大観の名画と美しい庭園で知られ、庭園は米国の日本庭園専門誌により、3年連続日本一に
選出されたという。
主庭の枯山水庭の美しさに圧倒される。
生の額絵や生の掛軸に驚かされる。
生の額絵 : 館内の窓が額縁になって、庭園が絵のように見える。
生の掛軸 : 床の間の壁をくりぬいて、庭園が山水画の掛軸のように見える。
出雲大社
拝殿 御本殿
神楽殿 宮司邸
大国主命を祭神とする日本最古の神社で、大しめ縄で知られる縁結びの神様。
特大のしめ縄があるのは神楽殿で、御本殿にはしめ縄はなく、一般の人は入れないことが分った。
地元ガイドは「いずもおおやしろ」と言い、格式の高さを強調していた。
そのためか、参拝方法も通常二拍手のところ、二礼四拍手一礼との指示あり。
バスガイドの話は、なるほどと思った。
「拍手して手を合わせた時、左手(神様)は上、右手(自分)は下になるように。
お願いする前に、先ず感謝の気持を述べるように。」
津和野
鯉の泳ぐ殿町 津和野町役場
四方を山に囲まれた町で、山陰の小京都と呼ばれる。
史跡と鯉と和紙の町。また、森鴎外の故郷でもある。
昔の門構えとなまこ塀の家が並ぶ殿町を散策した。道沿いの掘割には巨大な鯉が群れていた。
地元ガイドの説明に、皆爆笑。
「人口が減っており、今に鯉の方が多くなるのじゃないかと心配だ。町役場の建物は変っていますが、
中で働いている人は普通です。」
ハナショウブが咲く頃は、風情が増すことだろう。