ＧＷなんて時間が無いよぉとか言いながら、「ジャージー・ボーイズ」を見ました。
イーストウッド監督の、ノンフィクション・ミュージカルです。
実在のボーカルバンド「フォー・シーズンズ」の半生を曲目と共に追う作品で
中心となった5人のメンバーが物語のメインです。
･･････が、ハイ。今回のクリストファー・ウォーケンは、
作品内で別にメインキャストではありません。
役柄は簡単に言えば「主人公達の味方で、情に深いマフィアの偉い人」です。
この作品はありとあらゆる良い感じのおっさんが出て来ますし、
何なら主人公達以外の男性登場人物は全部おっさんくらいの勢いですが（勢いのみ）
このマフィア役のウォーケンは、その中でもベストオブおっさんです。
なぜなら、マフィアのくせに血なまぐさい場面が全く無く
代わりに「母が昔歌っていた歌を聴いて涙する」とか
「フォーシーズンズの面倒なモメ事にわざわざ首を突っ込んで解決して上げる」とか
本当はこの人マフィアじゃ無くて、ジャムおじさん的な優しい村のドンなんじゃないの･･･
と思わせる優しいウォーケンさんなのです。
そしてラストのシークエンス、キャスト全員で歌って踊るんですが
私は見たぞ。ウォーケン、ちょっとしか写らないけどダンス超ノリノリ。
実はこの人は元々舞台出身なので、無表情でも激しいダンスが踊れるプロなんです。
特に有名なのはFatboy Slimの「Weapon of Choice」PVです。
当時58歳だったウォーケンですが、そのダンスはあまりにキレが良く軽やかですので
ハイ検索しましょうね。今日の宿題です。
昔、ちょっとだけアメリカに留学していた時に
ちょうどこのPVについてウォーケンがインタビューを受けていたのですが
何故か白のバスローブにシャンパンかなんか持ったウォーケンが（うろ覚え）
「あのPVは良かったよ。これが私？と思った」とか言ってて
ニコニコしてて可愛かったです。
因みになんか猫っぽい顔だなぁと思ったら、猫が大好きで
猫の飼い方本で序文まで書いてるそうです。
最高かお前。お前も大杉漣か。
そんな訳で、ハリウッドはおっさんの宝庫だよね！いつでも！って話でした。
明日はちょっと趣向を変えて「こいつはおっさんになるのか」という議題です。
どうぞお楽しみに。