「ごきげんよう」はワンマントークショーである/小堺一機(59歳) | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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小堺一機

小学生の頃、軽い風邪で学校を休んだときから
大学生になって午前中遅く起き出して何となく午前休にした時までずっと
けだるい昼間に若干の罪悪感を感じつつ、だけど見るのが好きな番組がありました。
それが「ライオンのごきげんよう」です。

私が見ていた頃は、ちょうど「笑っていいとも!」の直後の番組で、
1人ずつ日替わりの3人のゲストと小堺一機が送る30分間トーク番組です。
話をちゃっちゃか回すために「何がでるかなサイコロ」を活用してるのはご存じの通り。
2004年に小堺一機にガンが発見され、一時的な休止がありましたが
何ともう去年で30周年だったそうです。ひええ。こちらも社会人になるはずだよ。


「ごきげんよう」は、前番組の「笑っていいとも!」に比べると
どんちゃん騒ぎも無く、ゲストも「いいとも」よりマイナーですが
小堺一機が1人で、ボケたり番組回したりトークを終わらせたり一芸をかましたり忙しくしてて
それが何とも小気味よく、見てるだけで何となくこっちも仕事した気になるから不思議です。
実際はパジャマ着て洗濯物とか畳みながら見てるんですけどね。

小堺一機から学ぶことはものすごく多くて、
話を聞くときの姿勢であったりとか、適当な時間で話を切り上げる技術だったりとか・・・
あの当時、アハハと笑いながら見ていた30分番組の中に、
実は小堺一機の気遣いやら機転の利かせ方が山ほど入っていたのだと、今になって思います。

直前の番組でタモリが行っていたのは、全体のシンボルとしての役割であり
彼がトークショー的な顔を見せるのは「テレフォンショッキング」だけでしたが
小堺一機は30分フルでニコニコしながら、ゲスト1名の話を面白おかしく引き出し、
リアクションし、ツッコみ、他2名へも話を流しながら良い具合で終わらせる。
こんなんプロの技ですわ。できませんわ。


でも不思議なのは、これだけ長くやっている「ごきげんよう」で
私たちが覚えているのはむしろ小堺一機のキャラクターだけ、というところなのです。
色々有名な人も出演しているトークショーなのに、トーク1つ1つより
小堺一機の身振り手振り、話し方が何よりも残っています。
それがトークショーの司会の上手い役割なのかもしれません。

なにせガンが見つかったときもニコニコしてましたからね小堺一機。泣くわ。
何という愛されおじさんだと思う訳ですよ。
どうぞこれからも元気なままで茶の間を湧かして下さい。
また軽い風邪を引いたときにでも久しぶりに見たいと思います。


さて明日は、私の大好きなマンガから1名。
これまた脇役です。良いおっさんって脇役多いなあ。
どうぞお楽しみに。