天然の子犬の目を全然活用しない大和田常務/香川照之(49歳) | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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香川照之

香川照之なんですよ・・・・・・
何は無くても香川照之なんですよ。大好きなんですよ。

以前より取り上げている「名脇役」系に入る香川照之、
最近は「流星ワゴン」に出ていましたが、
やっぱり2013年の「半沢直樹」における大和田常務が最高でした。
「顔芸」とまで言われましたが、本当に顔を駆使する人です。


実は香川照之は「頑張りすぎておかしくなっちゃう人」演技が素晴らしく
小日向文世や佐野史郎が静かな狂気をたたえる役者だった場合
香川照之は動的な、狂気を丸出しにした暴れっぷりに定評がある(と思う)役者です。
大和田常務は極端にもそのキャラクターが表に出ていたので、
香川照之をキャスティングして頂いて感謝しかありません。TBSありがとうね。

とにかく暴れさせたかったら香川照之、ヒス起こさせたかったら香川照之、
ドヤ顔をいやらしく決めたかったら香川照之、そんな印象さえ付けた大和田常務ですが
香川照之から大和田常務の印象を拭って1人間としてよく見てみると、
実は顔立ちは全然ヒスっぽい感じでは無いのです。


香川照之は歌舞伎役者と宝塚主演娘役の子供で、本人も歌舞伎役者です。
そのため、顔の作りがとても上品。
特に役者系の家系に生まれる人にはよく見られる、すごく澄んだ綺麗な目をしています。
顔芸ばかり印象に残っているかもしれませんが、素の顔はものすごく整っている。
だって、大和田常務の転成した姿かな?と思うほど綺麗な目で保険のCMとか出てるんだぜ。
これが香川照之の元々の姿です。

しかし彼はその丸くて綺麗な子犬のような目を、別にそのまま使うのでは無く
むしろ暴れたり顔をゆがめたり狂気を宿らせたりして、すごい利用の仕方をしています。
元の目が綺麗なのに、そんな使い方したら強烈な印象が残るのは当然な話。
おかげさまで今でも皆は大和田常務が大好きです。


大和田・・・香川照之の出演作品としてもう一つお勧めなのは映画『キサラギ』。
いちごのカチューシャを付ける無口のおっさんという、衝撃的な登場をする人物を
香川照之が文字通り「怪演」しています。
どうぞこちらもご覧あれ。


さて最近あまりに芸能人が続いたので
明日からは久々に「私が出会ってしまった衝撃的な一般のおっさん」の話をします。
どうぞお楽しみに。