地政学リスク第2弾:影響が小さいセクターを考えてみる



このブログ「株の備忘録」では、

相場の気づきや学びを“未来の自分のためにそっと置いておく場所”として、

ゆるやかにマーケットの話を書いています。

難しい専門用語よりも、「どう感じたか」「どう考えたか」を大切にしています。


今回はその第2弾として、

“地政学ショックの影響が小さいセクター” を一緒に見てみたいと思います。


日中関係の不透明感が少し続いていますが、

こういう局面でも、実は日本市場には揺れにくい業種がたくさんあります。

外部環境が荒れても静かに息をしている、そんな企業たちです。


代表的なセクターは以下のようなところです。


  • 公共工事・土木・建設資材
  • 水インフラ・設備工事
  • 電力・通信インフラ
  • 食品・紙パルプ・包装資材
  • 国内物流
  • 医療・検査薬・セキュリティ



今日はその中から 3社の例 を取り上げ、

どうして影響が小さいのか、簡単に整理してみます。





① 1799 第一建設工業(公共工事・鉄道工事)



主力はJR東日本向けの鉄道関連工事や、自治体の公共工事。

海外景気とは距離があり、事業はほぼ国内で完結しています。

地政学が荒れる場面では国土強靭化が意識されやすく、

需要が安定しやすいのが特徴です。

“守備型インフラ”という言葉がしっくりくる銘柄です。





② 3877 中越パルプ工業(紙パルプ・包装資材)



食品・日用品メーカー向けに紙や段ボール原紙を供給する企業です。

生活に密着した分野のため、外部情勢に関わらず一定の需要があります。

中国消費とはほとんど関係がなく、国内需要で回るビジネスモデルは安定感があります。





③ 9034 南総通運(国内物流)



千葉エリア中心の陸運・倉庫・港湾業務が柱。

顧客も国内企業が中心で、観光・外需には依存しません。

物流は社会が動く限り最低限の需要があるため、

情勢に左右されにくい“基盤インフラ”の役割を持っています。





3銘柄に共通するポイント



  • 国内完結ビジネス
  • 生活や社会の基盤に近い
  • 外需依存が小さく変化に強い
  • 外部ショックでも需給が崩れにくい



こうした銘柄は、ポートフォリオの安定感を高める“土台”になります。




最後まで読んでいただきありがとうございます。

皆さんの気づきや質問も、またぜひコメントで教えてください。

一緒に考えていけたら嬉しいです。


※本記事は投資助言ではなく、投資判断はご自身の責任でお願いいたします。