ラジオドラマの放送と前後して、広末を含むドラマ出演者が実際のストリップを見学するドキュメンタリーをCSテレビでやっており、それを見た。ぼくにとっては、あの広末涼子が劇場の座席に座ってストリップを観賞している様子が、すでに衝撃的であったのだが。

 

テレビであるから、もちろん踊り子たちの裸は映らない。けれども、彼女の眼の前には、女性のあられもない姿が繰り広げられていたに違いない。今はもちろん、広末といえども人の妻であり、親でもあるから、隠すべきものは何ひとつなかろう。とはいえ、彼女が生き抜いてきた芸能界とはまったく異質な世界が、そこにはあったはずである。

 

それとは別にぼくを驚かせたのは、現役のストリッパーの裏側に密着したドキュメンタリーだった。劇場は名門中の名門、浅草ロック座。そこで奮闘する、華やかでもあり孤独でもある女たちの生きざまは、見ていて胸に迫るものがある。

 

ぼくはこれまで、ストリップの表立った部分しか知らなかった。それはぼくが一介のお客に過ぎない以上、当然のことである。逆にいえば、舞台裏の苦労をお客に連想させるような演者は、プロとはいえないのかもしれない。

 

それにしても彼女たちの努力は、想像に余るものがあった。レッスンは劇場の閉演後におこなわれる。ということは、深夜から未明にかけて、なのである。ぼくならば床についてしまっているような時間に、彼女たちは肉体を酷使し、振り付けを覚え、女性がもっとも美しく見える姿態を追求しているのだ。

 

美の裏側は、血と汗と涙とで支えられている。月並みな表現だが、そんなことを痛感させられた番組だった。

 

つづく