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(↑クリックすると歌詞がでてきます)
今日は西島三重子さんの「鬼無里の道」。かなりマイナーな歌で、カラオケにいってもまずないと思います。というか、この歌を知っているのは60歳くらいの人でもそうそういないのではないかと。僕も知ったのもつい最近ですし。西島三重子さんの代表曲といえば「池上線」です。「池上線」ならば確実にカラオケにあります。しかし、西島さんの名曲「千登勢橋」になるとLIVE DAMならあるのですが、ジョイサウンドだとありません。やはり西島さんの歌で僕が好きな「目白通り」という曲もあるのんですが、この曲はカラオケにはありません。この間DAMで「目白通り」歌おうとしてデンモクを探したら、なくてガックリした記憶があります。
さて、この曲は鬼無里に伝わる紅葉(くれは)の伝説がモチーフになっております。僕が鬼無里に訪れた時に、この紅葉の伝説を知り、それで紅葉の伝説をネットで調べているうちに西島さんのこの歌も知ったのです。一言でいえばとても寂し気な曲です。まさに、古の紅葉の心情を歌ったかのような歌です。この曲を聴くには、ようつべで「鬼無里の道」と検索されるか、西島三重子さんのアルバムを図書館orビデオ屋さんでレンタルされるとよいかもしれません。
どういう話かというと、長くなりますが、ご説明します。
時は平安時代ごろにさかのぼります。福島県の会津地方に、仲の良い夫婦がいたのですが、この夫婦には子供がおりませんでした。そこで二人は第六天の魔王に「私たちに子供をお授けください」と願をかけたのです。それからしばらくして、嫁のほうが産気づいたのです。そして、夫婦にかわいらしい女の子が生まれたのです。しかし、この女の子は生まれながらに不思議な力を持っておりました。
夫婦はその女の子に紅葉(くれは)という名前を付けました。訳があって紅葉親子は、京の町に引っ越しをしました。そして、紅葉は美しく成長し、 源経基(みなもと の つねもと) の目にとまり、紅葉は経基の屋敷で働くようになり、経基の寵愛をうけました。そして、二人の間に子供ができました。しかし、そのことで面白くない人間がおりました。経基に仕えていた女たちや経基の正妻の嫉妬や怒りをかうようになったのです。
紅葉はやがて流罪となり、信濃の水無瀬村(かつての鬼無里の呼び名)に行く羽目になったのです。紅葉は不思議な力と教養も持っていたので、地元の村人たちに京のことを伝えたり、琴も村人たちに教えたといいます。そして不思議な力で村人の病気も治したりしました。しかし、紅葉は京に帰りたいと思うようになりました。というか、紅葉は経基の元に帰りたかったのかもしれない・・・そして、紅葉は地元の悪党(山賊)たちを集めて京に上ろうとしたのです。
そして、京の都に紅葉が悪いことをして村人を困らせているという噂がたつようになりました。朝廷は 平維茂(たいら の これもち)を派遣しました。しかし、相手は不思議な魔力を持つ紅葉。火の雨を降らせたり、川(たぶん信濃川)を大洪水にしたりと恐ろしい妖術で、維茂軍もなすすべもありません。そこで、信濃・別所の北向観音に維茂は「私に力をお貸しください」と願をかけました。すると維茂の夢に神様があらわれ、「降魔の利剣」を授けました。朝目が覚めると、枕元に「降魔の利剣」がありました。そして、維茂はこの剣で見事紅葉を退治したというお話です。
紅葉は京に帰りたかっただけなのに、鬼女というレッテルを張られてしまったのですね・・
(別所の北向観音)
(紅葉のお墓があるお寺。鬼無里にある)
以上が紅葉の伝説です。僕も鬼無里に訪れ紅葉のお墓も実際に見てきましたし、別所の北向観音にもいってきました。鬼無里は本当に静かなところです。電車も通っておらず、車でも長野ICから60分はかかります。僕が訪れたのは夏の終わりでしたが、水芭蕉が咲く季節になると鬼無里もにぎわうそうです。また、鬼無里はおやきもおいしいのです。僕も民宿でおやきをいただいたのですが、おいしかったです。あれから、いろいろなところでおやきをいただきましたが、鬼無里のおやきに勝るおやきは今のところ食べたことがありません。また、紅葉の伝説は歌舞伎や能、浄瑠璃の題材にもなりました。


