紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が界隈を賑わせてありますが、それは視界の良い所に行かなければ見られないだろうなあと、つい先日まで諦めていたマリーチです。


私は21:00消灯、3:00〜4:00に起床という生活サイクルです。
早起きしている、というより、その時間になると目が覚めてしまうお年頃になりました(笑)
目覚めたらとりあえず晴れ具合をチェック。
まぁ、ここでほぼ溜め息をついて終了→6:00まで二度寝、もしくは(邪魔が入らないので)読書や自学という流れになるのですが、うっかり星が見えていようもんなら空が明るくなるまで、小さな双眼鏡で気の向くまま星空を眺める感じです。

とはいえ、彗星は空の暗いところできちんとした機材でなければ見られないものだと諦めていました。
なので、我が家の(街灯3基が視界に飛び込んでくる)窓から、彗星を見るなんて考えたことすらありませんでした。

過去の、いわゆる「大彗星」と称される彗星が世間を騒がせていた時代も、天文から離れていた時期と重なり、全く彗星には無縁でありました。
彗星絡みといえば唯一、「SL9が木星に突っ込んだ痕」を天文部の望遠鏡で見たぐらいです。

そんな私が彗星を、しかも我が家の窓から、見てみたいと思うようになったのはつい先日、金言をいただいたからです。

私が天文活動(天活)を再開し、SNSの世界に足を踏み入れたごく初期からお世話になっているかたの動画を拝見していると、街明かりが煌々としている中、スマホで

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)を捉えてらっしゃいました。

この時はただただ「凄いな〜」と思っているばかりだったのですが、
「彗星ってのは、ダメ元で無駄足を踏まないと見たり撮ったりできないもの」
と仰っていて、その言葉が物凄く心にささりました。
いつも、華麗なリザルトを見せてくださっているけれど、当然それらを撮るために、たくさん「無駄足」をされてるんだ…という、
(おそらく天文活動をしている多くの人が経験してご存知であろう)
ことをようやっと認識できたのでした。

私なぞ、家の中から星を眺める程度のことしか出来ない、とはなから諦めモード全開だけれど、もしかしたら

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)、見れるかもしれない!


SkySafari PROにAR機能があるよ、という事を今夏、これもSNSでフォローさせてもらっているかたから伺い、これを使って、そもそも窓から彗星が見えるのか、をチェック。
ご近所の屋根にかかるかもしれないし、薄明にかき消されるかもしれない、と思いましたが、
今朝、絨毯爆撃よろしくバチバチにiPhoneで写真を撮りまくりました。
ARの画像と比較しながら、「おそらくこの辺」と思われる辺りを拡大して見ましたが、写ってなかったorz
(これは私の思い込みだったことが後に分かるのでした。)

いつもの如くSNSに上げつつ、皆様の天文活動の様子を拝見します。

全く東の空のお天気が良くないと嘆かれているかたもおいでです。

他方、見事なリザルトをゲットしているかたもおいでです。

日本のあちこちで皆がその姿を一目見ようとしている未明のこの時間が特別な時間帯に思えてきます。
その時間に、自分もいて、晴れてるのにその姿を見つけられずにいる…。

なんだか申し訳ないような不思議な気持ちになっていると、リプライが…。

私が載せた一枚に、「これでわ?」と。
丸の中、うっすらと光が見えていました。
このような粗い写真の中から見つけ出せるとは思いもよらず、ビックリしました。
そして程なくして、他の方から別の光点、こちらが彗星では?とリプライが…。
ええええ…


ここに写ってるのを見つけられるの凄すぎ。
私がSNSに載せたスマホ画像を、早朝にも関わらずじっくり見てくださった方々がいらっしゃった事を、ありがたいと思いました。
(ホントは自分でしっかり見つけられなきゃダメですよね、反省…)

今回学んだこと。
1.SkySafari PROのAR機能の表示と実際の空との感覚的な誤差をどう埋めるか。(ここにあるかな、という自分の思い込み補正をどう黙らせるか→何回も使って慣れるしかない)

2.スマホの画質調整や画像処理がんばれ。
これも回数重ねていこう。

3.いろいろな情報をいただけるSNSに感謝。
写ってるわけないという変な思い込みをとっぱずしてもらえたことに感謝!
スマホでどんなふうに彗星が写るのかを分かっていない状態で、あっさり諦めるな、私…

街灯がLED化されるわ増設されるわで、引っ越してきた3年前より空がだいぶ見づらくなりましたが、諦めないでできる事をやっていこうと思えた朝です。

明日はどうやら東側で彗星の見れる最後の日になりそう。
西に回ってきた時には、南アルプス山脈の向こうになるでしょうから、ラストチャンス!

お天気もだし、薄明具合も気になるところですが、見えるか見えないかを楽しみたいと思います。