先に断っときますが、正直こんな事を自分で書くのはみっともなく恥ずかしいとは思います。しかし、その日その時起こった事は事実ですし、記録として残したいのでありのままを書きたいと思います。



令和元年11月30日。
今年最後のヒラマサ釣行は
磯泊まりの予定が天候不良の為
日帰りに変更になりましたが、
釣友と松尾丸さんで隠岐島に行って来ました。







まだ暗いうちに到着し、上がった瀬は敢えて書きませんが、海の状況はウネリを伴った波が押し寄せてたので安全の為に少し高い所に荷物を下ろして明るくなるまでタックルの準備をし、夜明けを待ちました。







明るくなって少したった頃からスタート。
まずは足元に拡がるサラシで
ヒラスズキ、シーバス狙いで
ミッドダイバー115Fを通すと
シーバスが出るは出るはでお祭り騒ぎ(笑)





結局8匹程釣って、
ヒラスズキとシーバス
各1匹ずつキープしました。




引き続きサラシにミッドダイバーを
通してると、竿先1m位先で
明らかにシーバスともヒラスズキとも
違う手応えが。



締めたはずなのに唸るドラグが
その魚のケタ違いのパワーを表していた。


大型真鯛か?


そう思った矢先に足元の磯際を
何かが疾走した。


慌てて自分もその魚に合わせて
磯の上を移動し距離を詰める。


直線距離にして約50m程移動したのか
その魚も大人しくなり次は磯際を下に下にと
潜りだした。


すかさずドラグを締めたがその魚は
モノともせず更に突っ込み出す。


止めた所で止まらんのなら、
糸を出してやれ。


そう思いレマーレP5000DHGを使ってるので
レバーでクラッチを切って少しずつ断続的に糸を出してやるとやがて止まった。


相当ラインを出されたので必死で
巻き上げるが5m巻いたら10m出される。


そんな攻防が続いたがやがて魚も疲れたのか
だんだん距離が縮まって来た。


そして水中で黄色いヒレと体に横に走るライン


ヒラマサや!
しかもデカい!


タモもギャフもない。
応援を呼べる所に友人も居ない。
全ては自分で完結せなあかん。


腹は括れた。


取り込みまで自分でやる。


魚体が見えてからまた潜りだしたが、
しっかりロッドを曲げてプレッシャーを
掛けてやると流石に疲れも蓄積されてきたのか
やがて魚は浮き出しサラシの中でヒラマサを
留めておいて大波と共にずりあげてすかさず
下顎を掴んだ。








そのまま持ち上げタイドプールに入れてやると
緊張の糸が切れた自分もへたりこんだ。





その魚はヒラマサ独特の体側に出たイエローの
線とヒレが鮮やかな、今までの魚の中で最も
綺麗な体色をしたヒラマサやった。







遠くにいた友人を呼び、撮影する。
ありがたい事に貴重な遠征の
実釣時間を奪うにも関わらず
快く撮影を引き受けてくれた。
















計測してみると、

体長97cm
目方8.6キログラム(エラ、内臓、血抜き後)

タックルは
ロッド エクスセンスジェノスS110MH/R
              SHIMANO

リール レマーレP5000DHG
               SHIMANO

メインライン G-ソウルアップグレードPE1.5号 
                          YGKよつあみ

リーダー ハードコアパワーリーダー
                 カーボナイロン25lb
                 デュエル

ルアー ハードコアミッドダイバー115F 
             デュエル

明らかな自己記録更新のヒラマサ。



ここで自分が伝えたいのは細ラインで
獲ったから凄いとか、そういうのではなく
行かせる時は行かせてやり、
止める時はしっかり止める。


そして必要なら磯の上を魚に合わせて移動する等、全てはバランスでありガチンコ一辺倒ではタックルをゴツくした所で獲れないと言う事。


もちろん運だけでも
小手先だけのテクニックだけでも
きっと獲れないやろう。



いつどこでどんな魚が掛かるかわからないので不意に想定以上の魚が掛かっても対応できる様に心構えと、抜かりないタックルの調整や
繰り返しキャストしても抜けないノットの研究、体力トレーニング等ちゃんと準備や対策をした人にしか獲れないと言うこと。


今回は自分の状況判断が上手く当てはまり
手にする事ができたのである。




きっとどこか1つでも間違うと
獲れなかった魚やったやろうと思う。












報告した友人達からはありがたい事に

いい魚獲れたね!おめでとう!

との声を多く頂いた。


熱き戦いのあった1日は
とても早かった。