足の血管の病気1<閉塞性動脈硬化症>
長らくアップしていませんでしたが、緊急事態宣言になり時間ができましたので新しい記事をアップします。今回からは私の専門分野の足の病気の話です。みなさん、お歳がいってきて、歩くと足、特にふくらはぎが痛くなることはありませんか?ほとんどの場合それは「老化現象」です!しかし中には重篤な病気が潜んでいることがあり注意が必要です。いつも同じ時間、同じ距離を歩くとふくらはぎが痛くなって立ち止まってしまう、このような症状を「間欠性跛行」といいます。これは動脈硬化で足の先に血液を送る動脈に細い部分や詰まった部分ができてきたからかもしれません。足の動脈硬化症を「閉塞性動脈硬化症」といいますが、これは狭心症や脳卒中を起こす動脈硬化症と同じ原理で起こります。足の動脈硬化症が進むと、じっとしていても足が痛む、足先から腐ってくる、といった重大な問題が生じ、果てには足を切断する羽目になる人もいます。糖尿病、喫煙者はそうでない人の3倍ずつ、どちらもある人は9倍足が切断される危険性があると言われています。ただ、閉塞性動脈硬化症の怖いのは足の切断ではありません。足がなくなる人は5年間で数%にしかすぎませんが、心筋梗塞や脳卒中で命を落とす人が30%、3分の1の人が5年間の間に亡くなる、という、生命の危険性が非常に高い病態なのです。歩くと足が痛い、という症状で私の外来に来られる患者さんは毎週数人ずついらっしゃいますが、私の外来がいっぱいになることはありません。なぜなら、精一杯の動脈硬化症予防治療を行っていても新患患者数以上の方が上記のような疾患で命を失っていくからです!!この症状に思い当たる方はいらっしゃいませんか?ご注意ください!!次回はこの病気の診断法や予防法をお伝えします!