岡山から帰省して向かう
由夏
6年前は
レスリングから転向し
白帯をまいて修道館の寒稽古に来た

とにかく
掴んだ道着が簡単に切られ
構えはレスリングスタイルになり
内股をくらい
投げられまくっていた

道着の握り方から
近くにいた先生に聞いて
教えて貰った

転向した代償に
迷いと惑いは当然だがあった

それは
レスリングの今の実績と
今転向したばかりの柔道を
比較したからだ

そして
どちらが登って行くのが
楽なのか?
得なのか?を誰もが聞く
なぜ?勿体ない!に
惑う甘さがあったからだ

泣きながら
怒られながら
柔道をやる‼️と言い切り続けた
長女 由夏

僕は愚者
由夏は賢者の違いがあったのだ

私がこの坂道を引っ張りあげたんじゃない

最初から
そして今もなお
自分の足で
ちゃんと顔をあげて
覚悟に向かって歩んでいる

結局のところ
親としては
役に立たないけれど

親子がこうして今も顔をあげて
歩んでいるなら

それこそが
人の心として
比較も
正しいも間違いもない
楽も苦
得も損もない

ありがたい
ただ ただ
ありがたい

たにぐち家の
未知を形に
歩み続けたい
感謝