ものづくりの会社として技術力向上はもちろん、「新規分野の開拓」や「既存技術の応用」によって新たなビジネスを創り出す「創造力」も大切にする伊東会長。新型コロナウィルスで混乱の中でもスピード感をもってマスクの生産を開始するなど、伝統と革新の融合を企業活動に反映し、100年企業の実現を社員と一緒に目指しています。そんな「ロキイズム」こそロキグループの強みなのです。

 

 

 

 

産業用フィルターのカートリッジや店舗で使う給水機や浄水器など暮らしには欠かせないものを多く手掛けている企業があります。それが株式会社ロキグループです。その株式会社ロキグループで代表取締役会長を務めるのが伊東伸さんです。
 

伊東伸さんの経歴

 

 

伊東伸さんは1964年11月26日生まれで現在56歳です。株式会社ロキグループは伊東伸さんの父親が1978年に創業した会社であり、伊東伸さんは1993年に入社します。当初、父親の跡を継ぐことに抵抗があり、学校を卒業後、同業他社へ就職します。その後十分な経験を積んだとして父親の会社へ入り、父親から会社を譲り受けます。社長就任後、「フューチャーミーティング」というものを行い、管理職以上の社員が集まり、会社の将来を語る活動を行います。これで一体感を作り上げていき、会社を安定させていきます。
 

伊東伸さんが大事にするロキイズム

 

会社の経営者は経営理念や行動指針などに力を入れますが、伊東伸さんもその1人です。伊東伸さんはロキイズムと呼ばれる、経営理念や社訓などをまとめた全体の方針を取りまとめています。その中の1つに「あったらもんだ」という言葉が。ロキグループが元々富山を本拠地としており、富山弁に「あったらもんだ」があります。もったいないという意味があり、リソースを無駄にしないようにするという気持ちが込められています。あえて富山弁でこの気持ちをまとめたのは、創業当時の気持ちを忘れないようにしたいという伊東伸さんの狙いもあるようです。他には、「Always Omotenashi」があり、相手の立場になって考えるという意味が込められています。このようなユニークな方針が他にもいくつもあるなど、現場に深く浸透させるために考えられていることは明らかです。
 

100年企業を目指して

 

伊東伸さんが目指すのは100年企業。父親が1978年に創業し、現在40年を過ぎ、できれば100年企業を目指すというのが目標になっています。伊東伸さんは「明日も来たくなる会社」を最近は合言葉にしており、社員がイキイキと働ける環境を目指しています。100年企業を目指すにはリーダーシップが重要になっており、そこを強化したいと考えている伊東伸さん。伊東伸さんに並ぶ、もしくは超えるような人材が出てきて初めて成立するであろう100年企業に向けた挑戦は今も続いています。