たまには明るい話をしようと思う。
その前に前置き

私は高校卒業した後、そのままアルバイトをしていた工場の正社員になった。
そこはとんでもない職場で、就業時間が長い時は朝の7時から深夜2時のこともあった。
(いわゆるサービス残業をしていた)
最高の月残業時間は74時間、こう聞くともっとすごい人がいるんじゃないか?と思うかもしれないけど、超過無賃金労働をしていて最大で記録されていたのがこれだけという意味である、本当に当時を思い出すと恐ろしい…。
その後耐えきれなくなり退職、1度実家に帰るも職のない自分にはとても居づらい空気で、半年しないうちに次のところへの就職をして今に至る。
正直ここまで「仕方なく」働いてくるしかなかったので、やりたい事をやるなんて夢のまた夢だと思っていたし、自分に全く自信がなかった。
この時の職場でかなり褒めてもらったりしていて、だいぶメンタル的にも人間的にも回復、成長出来たと思う。

最近また転職活動をしていて、それなりの数応募をする中で自分がやりたいことが見えてきていた。
交代制勤務の中、眠気と戦い、面接をして
なんと応募していた中では第1志望の企業に受かることが出来たのである。
転職する際にお世話になっていたアドバイザーさんにどうしてもこの仕事がしたいと話していたので、内定の連絡の時はとても喜んでくれた。

実はこの連絡の電話があった時、私はトイレにいて、踏ん張っていたのである…。
もうトイレをして家を出るところだったのでトイレのドアは開け放し、スマホは手の届くところにあった。
今しか時間は無い、すぐに終わるだろうとトイレに座ったまま電話に出ると内定の連絡で、これはトイレで聞いてる場合じゃないぞ…と思うも聞きながらトイレットペーパーで拭く訳にもいかない、なぜ先に拭かなかったのかと少し後悔しつつ、お尻を出したままトイレを出た。
忘れられない内定通知になるだろう…。

利用した転職サイト、エージェントはdoda
以前リクルートも利用したけど、正直に書くと
doda派です。
結構ガンガン活動してくれたり、LINE等から細かい不安や相談を聞いてくれたりしたので胸を張っておすすめできます。
やりたいことが定まらないうちに「軸」について相談に乗ってもらったからこそ自分の本当の希望に気づけたので、かなり親身になって対応してくれます。

あとは面接をいくつか受けていて、気づいた事を書いていく、これから転職をするという人の参考になればと思う。
まず前提として「高卒、これまで製造業のみの勤務、転職時は派遣(長期契約)、Uターン転職(地元に戻る)、オンライン面接のみ」の状態で転職活動を始めた。
応募した企業は事務から各種製造業等様々

以下気づいた点
●どこも人手が足りなそう
求人を出しているから当然だけど今の時代、人手がとにかく足りないので求人は溢れるほどあると思う、面接途中に「もうほぼ内定です」なんて言われる時もあった。

●マネジメントできる人を求めている
私は製造業のオペレーター業務の内に、教育業務があったのでその事についてよく聞かれた。
企業によってはハッキリと「マネジメントをして欲しい」という企業もあり、教育について「もし〜ということがあったらどう対処する?」という具体的なシチュエーションを説明されて質問されることもあった。対応力も見られていたのかもしれない。

●「褒め」=「お祈り」では無い
面接中褒められることもあったが、そういう企業からは内定通知を頂いていた。
丁寧な対応は落ちる前兆だと思っていたけどこの限りではないと思われる。

●最後の質問で巻き返せる
面接開始から質問までの間に明らかに「なし」だなという顔で対応されたところがある、基本的な事を聞かれて20分程度で終了しそうになり、最後の質問タイムにて聞いているうちに相手の顔つきが変わり、追加で質問されるようになった。
結果1次選考を通過し、二次も受けて内定が出た。
企業研究はこの質問で繋ぐための物だと思っていいと思う。
オンライン面接の場合は手元にメモの用意必須

●縦画面でも良い
オンライン面接のみで面接を受けていて、横画面じゃなくていいのかな?と思ったがスマホがなぜか言うことを聞かず、仕方なくほぼ全ての面接を縦画面で受けた、しかし大した問題ではなかったようである。気になる人いるかもしれないので書いておく。

●新卒もだけど、変に妥協するくらいなら、やりたい事に近い仕事を選んだ方が良い
初めに勤めた企業は食品会社で、衛生に関する資格を取るように言われて取ったが結局使わなかった。
しかし後々調べると食品の分野ではかなり使い勝手が良い資格のようだった。
しかし私は別にその辺の業種に興味はなく、面接で「ぜひ!」という顔で聞いてくるのは似たような業種の企業ばかりだった(当然だけど)。
なので例えば…植物が好きなら植物に少しでも関連する仕事にしておけば、未経験時点では難しくても多少アドバンテージがつく、ということである。
薬品なら薬品、機械なら機械、服飾なら服…、食べることが好きなら食品、関連する仕事に就いていたというだけでその後がかなりやりやすくなる、「興味があって」に説得力が出る。

●どんな場所でもマネジメント業務は多少あるので、未経験業種でもその点をアピールすると良いと思う。あとはやる気…
全くの未経験、資格もない、だけどどうも教育ができる人を探していたようなので、得意です!とまでは言えないけどできます!という姿勢でいたら受かった、これは中途採用の特権かもしれない。

SNSにて就活中と思われる人の話が流れてきたが、やはり焦ってしまうのかよくわからない所に就職することになった人もいたようだった。
自分のやりたい事、好きな物を見つめ直してみるのはかなり重要なので、やった方が良い。
自分もこれらについて…当たり前に見えて知らなかった、これを学生のうちに知っておけば…

何はともあれ内定が出てとても嬉しい、初めて自分がやりたいと思うことに手を伸ばすことが出来たので、精一杯頑張ろうと思っている。


おわり

2024.9.18