ちょうど一年経ちました。
まずはご心配や励ましのお言葉を頂き本当に感謝してます。
このブログで書く事かなと、ちょっと迷ったけどライブで話した事もあり、区切りの時はキチンと話した方がいいかと思ったので。
お陰様で妻は元気!
2人の子供(4歳と2歳)を日々怒鳴りつけてます(笑)
一年前、以前より気になっていた妻の乳房のシコリ(というより乳房全体が固くなった状態)の心配を解消するつもりで訪れた病院で言われた病名
「乳がん HER2 陽性プラス3
リンパ節転移有り ステージ4 」
幸い主要臓器に目立った転移は見られないものの疑いは有り。
2年以上の生存の保証は出来ないので覚悟して下さい。
というのが診断結果だった。
なんでそんなになるまで気がつかなかった?
気がついていたけど前年に次男を出産してよくある乳腺の腫れと思ったから。
もちろん痛みも何もなかった。
妻と病院に行く前に話していたよ。
これが全部ガンだったら末期でダメだよなぁって。
それが現実となった。
そう告げられ病院を出た後、妻と2人で高層ビル街の休憩所のベンチに座り、子供達の将来、これからの生活や治療、色んな事を話した。
兎に角時間がない。
来週から術前化学療法、いわゆる抗がん剤治療の開始を告げられた。
EC療法というオーソドックスなもので3週間毎に2クール、点滴による投薬だ。
このEC療法はエピルビシン、シクロホスファミドという物質を使った薬剤だが、シクロホスファミドは元々ドイツが作ったマスタードガス(毒薬)から作られている。
抗がん剤とはガン細胞を攻撃するが正常細胞も破壊する。
だから重篤な副作用が出る。
そりゃそうだ、元が毒薬なんだから。
そして悩んだ。
そんなものを本当に妻に使っていいのか?
それで本当に効果があるのか?
でもそれしかないだろ?
頭がおかしくなりそうだった。
加えて妻の仕事の関係で免疫学の権威の先生から抗がん剤治療は百害あって一利なし、やめなさいとのアドバイスも後に頂く。
本やインターネット、実際にガンを罹った方の体験談、限られてる時間の中で調べた。
そして結論を出した。
抗がん剤治療を受けよう。
その代わり副作用を限りなくゼロに近くなる方法を考えよう。
行き着いたのは食事療法と有効とされてる健康食品を組み合わせた方法だ。
ただこれを本人だけにさせるのは続かないだろうと思った。
なので食事は俺が作る事にした。
お陰様で料理の腕は上がったよ(笑)
そして今も何故か食事作りは俺の役目だ(笑)
そんな時にT.tonesのレコーディングが始まった。
妻の病気の今後を考え、これを最後にしようと一度は決めた。
なので自分自身の音楽に対する遺作にするつもりだった。
でも本来レコーディングを中止するのが普通なのかな?
そんな時にメンバーの一人から「俺で協力出来る事があれば何でもするから」と。
素直に嬉しかった。
なので最後ならやれるだけやろうと。
そんな感じでレコーディングはスタートしたんだ。
それから一年、本当に早い!
その後ハーセプチンという分子標的薬に切り替え、現在妻は画像上ガンが消滅した状態です。
そして頭髪が抜けた以外、一切の副作用は出なかった。
病院にも抗がん剤が効いて副作用も殆ど無いのはきわめて稀な例ですと言われたよ。
医師は標準治療として乳房の全摘を勧めてるけど、今のところ手術はしない方向で考えてます。
まだまだ紆余曲折があるけど今は知識も有り覚悟も出来た。
失ったものもあったけど手に入れたものも沢山あった。
これからも色々あるんだろうけど大丈夫!
重ね重ねご心配、励ましの言葉をありがとう!
これからもよろしく!
また会いましょう‼︎
感謝を込めて。
田口一郎