甲子園歴史館をじっくり楽しみ
そのままスタンドへ。 


今回はアイビーシートという

1塁側内野指定席の上段。

いわゆる「銀傘」という屋根がある

雨が降っても大丈夫な場所。 


生ビールを片手にと行きたい所だが、

座席が通路側ではないから、

トイレが近くなるので

今日もレモンサワー片手に

座席へと向かった。   


座席に座ると、次々と席が埋まって行く。

僕の左隣りに座った

上下タイガースのユニフォームを纏った

虎キチの初老のオッちゃんは

「今日は宜しくお願いしますー」

と律儀に声を掛けてくれた。

「どーも!こちらこそお願いしますー」

と僕も笑顔で挨拶をした。


今度は右隣りに座った

40歳前後の兄さんも

「すんません、宜しくお願いしますー」 

これまた律儀に声を掛けてもらい

僕も「こちらこそ、お願いしますー」 


なんてあったかい雰囲気なんだろう。


東京では、まず無い光景だ。   




1塁側内野指定席(アイビーシート)から観戦。 






レフトスタンドのビジター応援席以外は

ほぼ阪神ファンでいっぱい。

ライトスタンドの熱狂的な応援団の

トランペットに合わせて

球場全体にメガホンの音と

観客の大声援がとにかく鳴り響く。

この鳴り響く音が甲子園独特で

いつ聞いても僕は鳥肌が立つ。 


もちろんヤジも飛ぶけど

なんとなく愛のあるヤジ

無償の愛のような

ヤジるけど、次に出てくる言葉は

結局、あったかい言葉なのだ。 


誰かがボケれば

誰かが必ず突っ込む。

そしてそこには必ず笑いがある。

最後はみんな笑っている。


やっぱり大阪の人にとって

阪神タイガースとは

生活の中の一部なんだろうなって

僕はそう見えてしょうがない。


逆に東京ドームの阪神ファンの

ヤジのほうが汚いし、言いっ放しなヤジ。

だと思うのは僕だけかな。。。 




タイムリーヒットが出れば

お隣りさん、前後の人達と

顔を合わせて

ハイタッチをして

喜びあう。 




そして得点が入れば

皆んなで「六甲おろし」の大合唱。  




試合は負けたけど、

僕は幸せだ。 

この美しい甲子園球場にいられるだけで。