今週は公立小、中学校の卒業式で

正装をして歩く親子をよく見かけた。


こんな時もあったな… 

と懐かしく思い出してしまった。 




そうそうあれは

息子くんが小学校3年生での

学童保育の卒所式。  


卒所する3年生の親で

余興をする企画があった。


その当時は「アナと雪の女王」が大ブーム。

親達は例の「ありのままで」の歌を唄い、

途中からエルザが登場して

あの歌って踊るシーンを再現する…  


さぁ、誰がエルザ役をやるのか…   




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息子くんは元々引っ込み思案な性格で

いつも誰かの後ろにいる子。

身体も一番小さくて

活発な男子に溶け込む事ができずに

いつも一人か、誰かといるなと思えば

それはいつも女の子ばかり。

運動会でも全く目立つ事はない子だった。





僕は決めた。

僕がエルザをやろう。

そして生徒達や親御さん、先生を

思いっきり笑わせてやろう。

最後に皆んなで笑って卒所しようと。

そして今まで目立たなかった

息子のためにも。



僕は中途半端なコスプレではなく

完璧に衣装を揃え、

完璧なメークをして

完璧にエルザの振付けを研究し、

「ありのままで」の曲を踊った。 




会場は大爆笑(笑) 




踊り終わり、舞台挨拶を終えると

子供達みんなが僕の周りに集まってきた。

このオカマちゃんと一緒に

記念写真を撮りたいって。

お母さん達も一緒に写真撮りましょうって。



そんな事より

その時の息子くんを見たら

凄く嬉しそうで、

珍しく息子くんの周りにも

子供達みんな集まって来ていて…

皆んなと溶け込んでいる息子くんを見ていたら

僕は涙がいっぱい溢れて来た。

良い思い出になってくれたかな…  



おかげで完璧だったはずの

僕のエルザのメイクは崩れ落ち、

気がついてみれば

バケモノみたいなエルザになっていたのを

僕は覚えている。




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雪のように白い鱈のムニエルと

フォルマッジョのペンネ 






「ありのままで」 




こんな風にエルザを演じました。