2013 10 12(土)


千葉県香取市佐原イ1722ー1に建つ、登録博物館“伊能忠敬記念館”の見物。

伊能忠敬は江戸時代の1745年に生まれ、17歳で佐原の伊能家の養子になり苦労の末、酒造業で財を築き名主を拝命したのち、49歳で隠居。
50歳で江戸に出て天文方の高橋至時(よしとき)に教えを請い入門し、当時の天文・測量術を学び精通する。

後に幕命を帯び日本全国各地の測量を歩測と自らが考案した測量器具で幾多の苦労を乗り越えて実施し、日本全土の地図“大日本沿海輿地全図”(輿=よ)を完成させた偉人です。(1818年 73歳で死去)

佐原が生んだ天下の偉人“伊能忠敬”の業績とそれに関する事物を展示しているのが「伊能忠敬記念館」。
佐原の大祭見物の折に、小野川に架かる樋橋(とよはし)を渡り記念館を見学しました。(入館料金 500円)
 
繁華を極めた佐原は百石舟で米・醤油・酒・材木などの産品を江戸に運び商って発展したそうです。

伊能忠敬記念館には沢山の地図・遺品など開陳。    「御用 測量方」と染め抜いた幟旗を先頭にして各藩・各地を測量。
 

掛け軸に描かれていた武士姿の「伊能忠敬」。 地図製作に使用した測量儀など多数が国宝に指定されています。
  
上右の箱型測量器具は「高量程車」、転がしながら距離を測ったが、道が悪くて使用した区間は少なかったそうです。

測量儀や天体観測の器具など非常に珍しく貴重な品々も展示され、北は国後島から南は屋久島まで困難な測量の跡が偲ばれます。


完成した“大日本沿海輿地全図”。  現在最新の日本地図と比べても遜色ない細密な地図です。
 

55歳で南北海道の測量を実施、以降71歳まで10回におよぶ全国各地の測量を行ったそうです。
海岸線の測量では濡れながら海浜を調べ、歩けない海崖などは小舟を使って測ったとか・・雨の日も雪の日も・・想像を絶する苦労!!


下画像はシーボルトと幕府の禁令を犯して彼が持ち出した伊能忠敬の地図。 大昔から描かれた地図(世界図・日本図)なども展示され興味が尽きません。
 

館内のボランティアガイドさんが伊能忠敬の地図・業績・測量器具などを親切丁寧に説明・解説、門外漢には理解し易く有難いです。
 
上右画像は東日本大震災以前の伊能忠敬旧宅。

東日本大震災で壊れた“伊能忠敬旧宅”は修復工事中(左の膜覆屋)。
工事中の旧宅前の小野川に架かる「樋橋」の中間から、時折水が流れ落ちて観光客を楽しませていました。

江戸時代初期に架けられた樋橋は灌漑用水を東岸から西岸へ通す為の水道橋だったそうで、後に人も渡れる橋にしたと言います。
小野川に水が「ジャージャー」と流れ落ちていたので、別名は「ジャージャー橋」とか・・・。

伊能忠敬記念館HPhttp://www.city.katori.lg.jp/museum/


2013 11 15(金)記。      前橋市  小後      最高気温 11.8℃    最低気温 5.9℃


おまけコーナー。

パノラマ写真失敗例 1.
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52125521.html

パノラマ写真失敗例 2.
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52145481.html

15歳の少年が膵臓ガンの画期的な検査法を発見!費用は3円時間は5分精度は従来の400倍。(アメリカ)
http://www.huffingtonpost.jp/2013/11/10/cancer-test_n_4252707.html?utm_hp_ref=japan&ir=Japan