2008 01 04(金)
前回掲載した館林市の「干支の神社・子の神神社」の参拝を済ませた後、今度は近くにある干支の寺を訪ねました。
館林市に北西に隣接する群馬県邑楽町石打237に在する“明言寺(みょうごんじ)”。
正式には曹洞宗 月音山明言寺と云います。
訪ねた時刻は午後三時過ぎでしたが、参詣客で賑わっていました。
可愛らしい四脚門の山門をくぐると直ぐに突き当りが明言寺の本堂です。

本堂は木の香も匂う木造建ての新築寺院。
本堂に向かって右手にある手水舎が素晴しい。
屋根が古風な茅葺きで、吐水口は青銅製の見事な双頭龍。
まずは、手と口を清めてから参詣に向かいます。

本堂には「大悲殿」の大扁額、金文字が光り輝いて“悲”を感じさせません。
縦看板には「新上州観音霊場三十三ヶ所・第十番 月音山 明言寺」。
(1754年・宝暦4年 両野三十三札所の六番観音と定められました。)
明言寺の御本尊が“千手観世音菩薩”様です。
この千手観世音菩薩は子(ね)年生まれの人の守り本尊。
今年は子年ですから、まさに明言寺は干支(えと)の寺と云えるのです。
筆者の妻が本堂に上がり込んで寺世話人に千手観音の説明を聞いていました。

本尊様の千手観世音菩薩は本堂には無く、奥の観音堂の鎮座しているとの事。
秘仏なので寺の世話人も見た事がないと云ってました。
御本尊・千手観世音菩薩の代わりに賽銭箱に置かれていた絵馬を載せます。
明言寺の千手観世音菩薩は別称をこぶ観音様と言われ、北関東では昔からこぶ(瘤)が良く取れると厚い信仰を集めています。
また、こぶ観音は子生(こぶ)観音とも言われ安産・子育ての観音様としても広く崇拝されています。

しつこい瘤(こぶ)が取れたのか、念願かなって子が生まれたのか、大願成就の大額が幾つも奉納されていました。
月音山明言寺は1204年(元久元年)創建の古刹、最初は天台宗の寺院でしたが、1574年(天正2年)に曹洞宗として再興されたそうです。

本堂の奥の観音堂に安置されている千手観世音菩薩を直接拝めないので、観音堂の壁面を透して参詣です。
江戸時代に武州の殿様の眼の上に子供の頃からの瘤があり難渋していましたが、この石打こぶ観音様のことを聞き、熱心に観音に祈願したところ跡形も無く治ったそうです。
このことから、悪いものや悪いところはみな瘤(不要のもの)として取り除く有難い観音様という事で今も崇拝を集めています。

宇堂の内外には安産や子育てに関したものも沢山置かれています。
石像彫刻の水子観音なども前庭に建立され、線香や草花が手向けられていました。
コブやイボ、子宝・安産などにお悩みの方は“石打こぶ観音”を参詣しては如何でしょうか。
2008 01 11(金)記。 前橋市 薄 最高気温13℃。