夢を見た | お絵描き 銀座島メロディ

お絵描き 銀座島メロディ

お絵描きとお歌が好きな銀座島の日常



バスに乗りたかったのだろう。

バスを待っていた。

待っていても埒があかんと

バスを探して歩いた。


このバスだと

乗り込んだら

折り畳みの座席。


折り畳みというか

フラットな荷台風なところから

切れ込みに沿って反転して出てくる座席。


しかもその座席は二人がけ程度の

浅く低い出っ張りのなだけのもの。


バスのサイズは

ベッドぐらいの小さいもので

オープンカーになっていた。

それに乗り家に帰った。


途中で色々起きるが

スッカリ忘れてしまう。

そしてスマホを自作で組める

謎のメーカーのものに替えた。


おそらく家には着いたのであろう。

家から出たいのか

感情はよくわからないが外を見ていた。


扉を開けた

眩しい光で見えないが、

自分のことを見て、

かなり久しぶりに見たような口調で

二人の女性がこっちに寄ってきた。


宗教の勧誘かのような二人は

家を覗きこみ話を続けた。


母ちゃんがいるからと

二人を母ちゃんに押し付け

部屋の奥に戻った。


ヤフオクで売れる物はないかと

押し入れを開けると、

蛇の革で出来たスタジャンと

ビロードのような襟巻きの着いた革ジャン

ほか数着のジャンパーが出てきた。


ブーツかと思って手にしたそれは

単なるゴム長靴でガッカリした。


そして仕事があるから忙しいと

母ちゃんを撒くかのように言い

うちを出た。


バス停までの道は少しだけ遠く

途中で妹に出合い

こっちの方が近道なのになって

会話をした先の道をかけあがった。


バス停には

警備員らしき人らがおり、

酔っぱらいが猛スピードで走るのを

謎のマイクのような汽笛のような

とりあえず変な装置で呼び止めていた。


なかなかバスは来ない。

並んでいるひとりが前に出たので

バスが来たと思い

同じく乗り込もうとすると

それは乗り合いタクシーで、

並んでいた子供に指摘され笑われた。


列に戻ると女性が並んでおり

もしかして割り込みしてしまったかと

女性に聞いてみると、

言葉が通じないようで、

バス停にいた警備員が

アナタは割り込みしてないと言った。


その警備員は女性で

フェンシングのマスクのような

メッシュの面を着けていた。


奥にのぞく顔は

赤と緑を含むトリコロール国旗を

ペイントした可愛い顔だった。


ようやくバスが来て乗り込んだ。

メチャクチャ古いブリキのオモチャのよう。


珍しいからと

スマホで写真を撮ろうと思って構えると

スマホは謎の基盤になっていた。


バスの運転手は

能面のような昔の美人画のような

和風すぎる顔をしていた。


財布を忘れたことに気が付き

乗り込んだ2つ先のバス停で

その運転手に降ろしてくれと

恥ずかしながら言ってみると

お金を取らずに降ろしてくれた。


運転席には鏡があり

窓は破れたフィルムの隙間のような

かなり小さいものだった。


今日は学校を休みにしようと思いこむ。

思い込めば休日になると

言い聞かせていた。


バスから降りると

真っ暗な緩い坂道をテクテク歩いた。


風景から現代ではないことに気付く。

昔にタイムスリップしたと感じた。

開き直ってそのまま歩く。


車が避けていくので

そこを見てみると

足の指が切れてるヒヨコがいた。


ヒヨコは接着剤で道に貼り付けられてて

糊を削ぐように足から剥がした。


可愛いので連れて帰ろうとすると

真っ白な雄鶏が追いかけてきた。


保護者がいるのかと

その大きな鶏に返すと

マイケル・ジャクソンが褒めてくれた。

踊りで。


引き続きトボトボ歩いていると

紙袋が落ちていた。

その中には財布が入っていた。


自分のではないと歩き出すと

パトランプの赤い光が。


走ってきたのは

小さな猿が乗ったオモチャの車。

そのまま通りすぎていった。


財布を持っていかないで良かったと思い

また同じように歩いていると

明和電気の二人が乗った

ゴーカートのような車が

豪快な火花を散らしながら通りすぎた。

火打ち石の匂いがした。


それからすぐ

まさにUFOのような光がヨロヨロと。

そのままUFOらしき光は墜落し

単色の花火が赤や緑と炸裂した。


うちに戻ると妹がいた。

兄ちゃん頭がおかしくなっちゃったと

報告をした。


記憶が消えないうちに

これまでのことを記そうと

紙に書き始めた。


石畳の上は云々かんぬんと

書いていると

絵筆でペンキはなくなる寸前。


仕方なく石で文を書く。

大きな画用紙のようなものに

下手くそな字で書いていると

ポツポツと水が。


家の中のつもりだったのに

雨が降り出した。


目が覚めたらハンモックで寝ていた。

手にはスマホを持っていた。


5時55分から

6時8分までの短い夢だった。


ショートフィルムにでもすっぺ。


ばいばーい!