◆ヨーガ経典に見るチャクラ

 

 

ヨガやアーユルヴェーダに興味がある方は、「チャクラ」という言葉を聞いたことがあると思います。「チャクラを整える」と言われても、目に見えるものではないので「いまいちピンと来ない」という人もいるのではないでしょうか。チャクラとは、サンスクリット語で「車輪」「回る」という意味があります。人体には7つのチャクラがあり、簡単にいうと「エネルギーが出入りしている場所」です。人間のエネルギーはこの「チャクラ」を起点にして、車輪のように絶えずグルグルと回って、活力を生み出しています。人間の身体の脊髄の基底(第1チャクラ)から、頭頂(第7チャクラ)まで、第一直線に並んでいます。 つまり、精神的・肉体的にエネルギーが満ちた状態で生きていくには、「チャクラを整える」ことはとても重要なことなのです。自分に不足したチャクラのエネルギーがあった時は、そのチャクラに対応する色を身につけたり、眺めたりするだけでもそのチャクラが活性化します。サウンドセラピーを用いるなら、それぞれ固有の周波数の音叉を当てることで、心身のエネルギーが整うといわれています。肉体の臓器はそれぞれ固有の周波数を持っており、生活習慣の乱れなどにより本来の周波数を維持できなくなり、不調和を起こし体調を崩してしまいます。近年、これらの不調和を外部からの波動に共振させることにより、本来の周波数を取り戻しリセットすることで体調を整えるという研究が進んでいます。ソルフェジオ周波数は、グレゴリオ聖歌で使われた失われた古代の音階とされ、近年癒しの世界で注目を浴びています。人体の構造は物質としての肉体と重なるように、コーザル体、メンタル体、アストラル体など7層の精神構造になっているといわれています。

 

◆第1チャクラ:Muladhala(ルートチャクラ/ム-ラダーラ)

チャクラの場所:骨盤の底、会陰部、頸部
チャクラの意味:生命力、集中力、エネルギー、グラウンディング、活力、安定、健康
チャクラの周波数:396Hz(G3)
チャクラの色:赤
影響する部位:肛門、爪、歯、足、腕、嗅覚
第1チャクラは、大地にしっかりと足をつけて、生きるための土台をつくるエネルギーの場所です。心身両面のベースとなる最も基本となるチャクラです。第1チャクラが活性化している人は、どっしりと構える余裕ができていて、安定感・根気強さがあります。日常生活の中で感じる不安感が多かったり、地に足がついてない不安定な気持ちになる傾向がある人は、第1チャクラが活性化していない可能性があります。このチャクラが活性化されると、安心感や安定感などのフィーリングが増し、動じない力強さを手に入れることができます。このチャクラを活性化させるには、地面を裸足で歩く、地球を感じる、自然に身を置く、ガーデニング、サイクリング、自分の体・食べ物に気を使う、環境に気にかけるなどを意識するとよいとされています。396Hzは、罪の意識や、トラウマ、恐怖心、不安の感情を緩和させるといわれています。感情に働きかけ、自己の解放を促し、聴いた後に心も体も軽く感じさせてくれます。

 

◆第2チャクラ:Svadhisthana(セクシャリティチャクラ/スワーディシュターナ)

チャクラの場所: 尾骨、下腹、子宮、丹田
チャクラの意味: チャレンジ精神、バイタリティ、行動力、力強い性的なエネルギー
チャクラの周波数:417Hz(A4b)
チャクラの色:赤~オレンジ
影響する部位:骨盤、生殖器、腎臓、泌尿器系
第2チャクラは、みずから前に進んでいくパワーを生み出しすチャクラです。このチャクラは、生命力、感情、欲求、性エネルギー、創造力や決断力を司っており、幸せ、喜び、健康の源ともいえるチャクラです。このチャクラが活性化していないと、決断力がなかったり、かたくなさ、感情の麻痺、鈍感さ、変化への恐れ、欲望・情熱・興奮の欠如、喜びを避ける、他人と境界線をひきすぎる、退屈、性への恐怖などの症状として表れます。このチャクラが活性化すると、変化を受け入れることができるようになったり、他者との関係性がスムーズになったり、 喜びを感じることができたり、性的な満足が得られるようになったり、今に感謝することができるようになったりします。第2チャクラを活性化するには、腹式呼吸をしたり、丹田に力を入れるようなエクササイズをしたり、お風呂に入ったり、性行為をするなどがよいとされています。417Hzは変容を促す周波数です。417Hzの周波数が意識と無意識に働きかけ、回復力を高める助けとなります。ストレスを生み出し状況をより悪化させる原因にもなるマイナス思考やマイナスな状況からの回復を促すといわれています。

 

◆第3チャクラ:Manipura(ソーラプレクサスチャクラ/ マニプーラ)

チャクラの場所:みぞおち、太陽神経叢、腰、へその後ろ
チャクラの意味: 決断、行動、ポジティブシンキング、意志、自己肯定
チャクラの周波数:528Hz(C5)
チャクラの色:オレンジ~黄色
影響する部位:足、肝臓、膵臓、消化器系統、自律神経、胆嚢
第3チャクラは、第1、第2チャクラで上がってきたエネルギーを、軽さや上昇する気の流れに変えていく場所です。自分を愛し、信じることを促すチャクラです。このチャクラが活性化すると、自分らしさが出てきます。このチャクラが活性化していないと、受け身、服従傾向、エネルギー不足、体の冷え、自尊心の低さ、自信のなさ、意志の弱さなどが表れます。自分に自信がなかったり、他人の評価が気になる方は、第3チャクラのバランスが崩れている可能性があります。このチャクラが活性化すると、自己への肯定感や自信がアップします。責任感が出てきたり、頼りがいが出てきたり、自制・鍛錬、前向きさ、精力的、自発的、遊び心、ユーモアなどが表れてきます。目標を設定してそれに向かうことができるようになります。この第3チャクラを活性化するには、火の近くにいたり、日の出を見たり、ろうそくの炎を眺めたり、焚き火をしたりするとよいと言われています。熱いお茶やスパイシーな食べ物を体に入れて熱を生みだすのも効果的と言われています。自分を認め、自信をもって生きたい、自分らしさを知りたいという方は、このチャクラを活性化するとよいでしょう。528Hzは、9つのソルフェジオ周波数の中でも、基本となる周波数で「奇跡の周波数」ともいわれています。過度なストレスに晒され、傷ついたり壊れたりした細胞のDNAを修復するといわれています。

 

◆第4チャクラ:Anahata(ハートチャクラ/アナーハタ)

チャクラの場所:胸、心臓の後ろあたり
チャクラの意味: 愛情、思いやり、調和、安心感、バランス、受容する心
チャクラの周波数:639Hz(E5db ※㏈はフラットからさらに1/4フラット)
チャクラの色:緑色
影響する部位:手、心臓、胸、循環系統、肺下部、背中上部
第4チャクラは、人との調和を活性化するチャクラです。心をオープンにし、他者を受け入れるためのハートチャクラは、人間関係に最も作用します。愛を感じたいとき、与えたいとき、思いやりがほしいとき、他者とのつながりを結び、気持ちをつなぐことができるチャクラです。衝突することなく自分や他人とが心を開いてつながることのできる、調和や愛の感覚を司るチャクラです。このチャクラが活性化すると、人間関係がスムーズになります。このチャクラが活性化していないと、人間不信に陥ったり、一方的に相手に愛を求めてしまうようなストーカーに変貌したりしがちです。社交的でなくなり、内にこもりがちになり、他者に対して批判的になり、不寛容になり、共感することが無くなり、親密になることへ恐れを抱くようになり、孤立し、孤独になります。この第4チャクラが活性化すると、思いやり、共感、気遣い、素直さ、自己愛、平和、精神的安定、満足感、自己受容の感覚が増していきます。胸に手を当てて、相手の立場で考えてみるように努力することで客観的な視点が芽生えます。森の中で瞑想するなどして、まず自分の感情に気づいて、それを認めて受け入れていきましょう。心をひらいて、感謝したり、許したりすることで、第4チャクラは、どんどん活性化します。639Hzは、人との繋がりをもたらす調和の周波数です。対立するものを統合し緩和させることから、人間関係の向上が期待できるといわれています。

 

◆第5チャクラ:Vishuddha(スロートチャクラ/ヴィシュッダ)

チャクラの場所:喉の後ろ
チャクラの意味: 表現力、コミュニケーション能力(内と外)
チャクラの周波数:741Hz(G5b)
チャクラの色:水色~青色
影響する部位:声帯、肺、首、顎、甲状腺
第5チャクラは、何かを表現することに関係しています。自分の考えを客観的に表現するエネルギーの場所です。このチャクラが活性化していないと、思ったことを言葉に出せなかったり、話すことへの恐怖感があったり、秘密主義だったり、内気だったり、小さい声でしか自分の意見が言えなかったりします。自分の感情や意見を言えない環境で過ごしている場合、喉が締め付けられる感じや、この場所に違和感を感じることもあります。このチャクラが活性化すると、他人と自分の意見を明確に双方向コミュニケーションをとりながら他者との良好な手段で対話できるようになります。このチャクラを活性化するには、歌をうたったり、踊ったり、楽器を奏でたり、日記をつけたり、ブログやSNSで発信したり、何かしらの形で自己を表現することをやっていくとよいでしょう。741Hzは、意識を自由に羽ばたかせて表現力を開花させる周波数で、コミュニケーション能力の向上をはかるといわれています。

 

◆第6チャクラ:Ajna(サードアイチャクラ/アージュナー)

チャクラの場所:頭部の中心、眉間、第三の目、松果体
チャクラの意味: 直感、洞察力、内省、想像力、右脳左脳のバランス
チャクラの周波数:852Hz(A5b)
チャクラの色:紺色~藍色
影響する部位:声帯、肺、首、顎、甲状腺
第6チャクラは、直感力、第6感を司るチャクラです。インスピレーションを得たいときや、洞察力、直感力を高めたいときに有効なチャクラです。自分の思考や感情を客観的に見ることができ、頭をリセット・整理する効果があります。自分自身を感じ、見つめ、見守るポイントといわれています。古い仏像も眉間に同様のものが認められています。このチャクラが活性化していないと、創造力が欠如したり、回りの状況が見えなかったり、鈍感だったりしてしまいます。電子機器に頼りすぎたり便利な生活を送っていると、第6チャクラは弱ってしまいます。理屈であれこれ考えてしまいがちな人は、バランスが崩れているかもしれません。このチャクラが活性化すると、強い直感力が芽生え、洞察力が研ぎ澄まされます。クリエイティブ、創造力、記憶力などがさえわたります。人や物事の本質を見抜ける人や、観察力が優れている人は第6チャクラが発達していると言われています。このチャクラを活性化するには、朝日・夕日を浴びることがよいとされています。そうすることで松果体が活性化します。852Hzは、直感力を覚醒させる周波数です。脳の奥に位置する「松果体」を活性化し、洞察力、直感力を高めるといわれています。

 

◆第7チャクラ:Sahasrara(クラウンチャクラ/サハスラーラ)

チャクラの場所:頭頂、頭頂部の上
チャクラの意味: 静、智慧、落ち着き、解放、深い癒し、気づき、つながり
チャクラの周波数:963Hz(B5db ※㏈はフラットからさらに1/4フラット)
チャクラの色:紫色
影響する部位:五感、肉体、自分の名前、役割、心の働きが静まる
第7チャクラは、「悟り」のチャクラです。高次元や自分の霊性とつながりたいときや、自分自身の本質を探究するときに有効なチャクラです。自分を超越する意識を司り、日常を離れて過去や未来とつながって、大事なことに気づかされるようなことがしばしば起こるチャクラです。第1〜6チャクラが正常に機能して初めて開くチャクラですから、最も高次元のチャクラです。自分も自分のまわりのものも、すべて同じエネルギーとして意識できてはじめてこのチャクラが整います。このチャクラが活性化していないと、心を閉ざして現実事だけで思い悩み堂々巡りするような環境にしばしば陥ることがあるでしょう。このチャクラが活性化すると、個としての意識を解放し、智慧を得ることができるようになります。目に見えない世界に関する真実を理解できたり、人生の目的が限りない可能性への探求、使命に生きる人として認識できるようになります。物事に優劣をつけず、すべてのものを平等に見守れるような器の人間になることができます。このチャクラを活性化するには、星空を眺めたり、神聖な場所やパワースポットに行ったり、凛とした自然環境で瞑想したりするのがよいとされています。936Hzは、9つのソルフェジオ周波数の中でも1番高い周波数です。頭のてっぺんと天井がつながったかのようなスピリチュアルなイメージを持ち、高次元の意識とつながることで脳が活性化するといわれています。

 

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