◆バイオダイナミック農法(月の満ち欠け農法)

 

 

月の満ち欠けが農作物に影響を与えていることをご存知でしょうか?太古の昔から人々は月の満ち欠けを農業に利用してきました。18世紀末から19世紀初頭にかけてオーストリアやドイツで活動した神秘思想家、哲学者、教育者として知られる“ルドルフ・シュタイナー”が「バイオダイナミック農法」と名づけました。月のエネルギーが地球上のあらゆる動植物に影響を与えていることから、月の形状を見ることで、行うべき農作業を体系づけました。月の動きを農業に取り入れるという考え方自体はその昔からあった農法のようですが、ルドルフ・シュタイナーは、月だけではなく、天体の動きや宇宙全体の自然エネルギーが私たちに与える影響を体系づけて理論としてまとめ上げました。

日本においても、太陰太陽暦(旧暦)が明治初頭まで用いられてきました。太陽の動きと月の動きを基準に作られた太陰太陽暦(旧暦)は、細かく季節の状態を読み取ることができるため、現在でも農業分野では用いられている暦です。効率的に無駄を減らして成果をあげるためには、太陰太陽暦(旧暦)を用いることをお勧めしています。グレゴリオ暦(新暦)は、太陽暦ですから、どうしても月の動きとはずれが生じてしまうものです。「満月の日は出産が増える」と聞いたことはありませんか?満月や新月に出産件数が多いのも事実ですし、人の死期にも影響を与えていると言われています。昔から「満月が人を狂気に駆り立てる」とされてきたこともご存じかと思います。目に見えないエネルギーが私たちに与える影響は、太陽よりも月の方が大きいことがわかっています。

農作物の成長や害虫の発生には月の満ち欠けが大きく関わっていて、農作物は満月の前後に収穫するとより美味しくなると言われています。満月の頃になると樹液は葉や花の部分に集中するようになります。その頃には、作物のエネルギーは上へと上昇しますから、成長が早くなります。逆に新月の頃になると、樹液は根部に下降します。ですから、樹液が根部に集まっている頃に有機肥料を与えたりします。作物は、満月の頃に収穫するとおいしいですが、作物自体は弱りますので、剪定は避けたほうがよさそうです。木材の伐採なら、幹や枝の部分に樹液が少ない新月の時期に伐採すると、腐りにくい良い材が採れるとも言われています。害虫の幼虫も、満月の3日後に孵化すると言われています。害虫を撃退するタイミングは、満月を過ぎて4~5日目のころが有効であると言えます。「害虫被害が大きいから結果が出やすい農薬を使おう!」と考えがちですが、オーガニックにこだわるなら、ハバネロやトウガラシ液を水で薄めて噴霧すると有効です。植物の成長に欠かせないほかの微生物まで殺してしまうことになります。それでは土がダメになってしまいます。

月の満ち欠けがわかる太陰太陽暦(旧暦)を参考にすることで、季節の状態を細かく把握することができます。できるだけ自然の循環のタイミングに合わせることで、丈夫な野菜を育てることができるようになります。「サクラの花が咲いたらタネをまく」という言葉を聞いたことがありませんか?キュウリ、カボチャ、ナス、ユダマメ、インゲンなどを育てるなら、サクラの開花時期にタネまきや苗の植えつけを行うとうまくいきます。自然の力を最大限に活用する方法こそが自然農法の醍醐味だと言えます。

※シュタイナー教育とは
1919年には、ドイツで最初のシュタイナー学校が誕生し、現在では世界30か国に1000校以上のシュタイナー教育実践機関があります。日本においても、幼児教育施設、学校法人、各種スクールでシュタイナー教育の方針に則ってカリキュラムが編成されており、現在においても世界中で注目されている教育方針を指します。偏差値や学校の成績など、ある限定された方向から見ただけの人材教育では、多種多様な人間性が育たず、多くの学校が画一的人間の養成工場と化してしまっています。生物多様性の観点からも、さまざまな考え方を否定することなく、それぞれを活かしていくことこそが、人類を進化させ、地球の環境をより良いものにできるという考え方です。子どもの個性を尊重しながらもっと自由に個々の可能性を広げるために応援していくやり方がシュタイナー教育の特徴です。シュタイナー教育は自ら判断して行動できる力や論理的思考力が養えることから、人材育成の面で世界でも高く評価されていますが、まだまだ日本では知られていないのが現状です。

 

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