【今後寺院が消滅する可能性】

 

人口減少に伴って寺院経営が危ぶまれる可能性も騒がれています。檀家が減少すると、葬儀や法事が減少し、お布施も減少していきます。都会に住居を構えている人たちが、田舎にあるお墓を墓じまいして都会に移すという動きも出てきています。その結果、地方の寺院が消滅してしまい、菩提寺が無くなるという事につながります。お墓の管理もしてもらえなくなり、お墓の荒廃が進むことになります。昔は集落の中心が菩提寺でしたが、これがそもそも無くなってしまうということは、ますます地方都市の荒廃に拍車を掛けます。

現状では、都市部では問題が生じないと考えがちですが、実は都市部でも同様の問題が顕在化してきています。感染症問題によって、人が集まることを避ける風潮が強まり、葬儀や告別式が簡素化されたり、そもそも葬儀を行わずに火葬場に送る直葬の場合には、葬儀にお坊さん自体を呼ばないケースも増えてきているからです。

日本の仏教寺院は、江戸時代から現在まで、お葬式とお墓を維持管理することが中心でしたから、「葬式仏教」と揶揄されることもありましたが、寺院も生き残りをかけて、カフェやレストラン、ヨガや瞑想、勉強会や子供預り所などの展開をすることで、経営を安定させるような動きもあります。日本のさまざまな分野で、今までと同じやり方を継続することでは立ち行かない時代に突入しました。今後さまざまな場面で生じる変化に私たちは直面していくことになりそうです。

 

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