【ネパールの散骨】

 

ネパールは、南アジアに位置し、東西南がインドに隣接し、北が中国チベット自治区に隣接している、いわばインドと中国という大国に挟まれた東西に細長い小国です。首都はカトマンズであり、最大の都市も同じくカトマンズです。日本人にとってネパールで思い浮かぶものは、標高8848mの世界最高峰の山であるエベレストでしょう。内陸国なので海がありません。

ネパールは多民族国家で、さまざまな宗教が混在しています。そのうち80%はヒンドゥー教で、その他に仏教やイスラム教などが含まれています。ヒンドゥー教には、カースト制度があり、それはバルナと呼ばれているものです。ネパールのカースト制度は1962年に既に廃止されましたが、今現在もカースト制度の名残は残ったままです。全体の人口の半分にあたる約1450万人は23歳以下の非常に若い人たちであることも大きな特徴です。最近では、カーストと職業の関連が薄まっていますが、依然として貧富の差があります。ネパールは世界の最貧国の1つで、国内に産業がないため、日本を訪れるネパール外国人労働者が増えています。

弔い方は、宗教によって異なりますが、最も多いヒンドゥー教では、火葬して散骨するというのが習わしです。亡くなってから24時間以内に火葬を行い、遺灰は川へと流されます。その後「13日間の儀式」が始まります。喪主とその家族は白装束に身を包みます。男性は髪を剃り、女性は普段は結っている髪を下ろし、真っ白な喪服に着替えます。毎日ヒンドゥー教の司祭が家を訪れ、清めの儀式を行います。このようにして遺族は14日間喪に服すことになります。さらに、死者の長男と、妻(死者が男性の場合)は1年間白い服を着なければいけないなどの決まりがあるようです。

ネパールの葬送は「火葬して川に散骨する」方法が中心です。川に散骨している人の直ぐ横で、人々が洗濯をしたり、魚を捕まえたり、泳いだりしている日常の光景が同時に見られます。生と死を分け隔てなく受け入れて、魂は連続したものであるという認識を持っているのがネパールの人たちです。

 

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