・位牌は本当に必要ですか?

 

「位牌は作らなくてもいいの?」・・・結論から先に申し上げるなら、位牌は必ず必要なものではありません。ただ、家で位牌に手を合わせてお参りする場合には、位牌を用意したほうがいいかもしれません。お墓を永代供養にしたとしても、位牌を用意するかどうかは別問題です。実際のところは、永代供養を選ぶ場合、多くの場合、位牌を作らない場合が多いようです。

位牌は葬儀の後、通常仏壇の中に安置するものです。日々、その位牌を目前にご本尊様を拝む場合には、位牌があったほうが当然便利です。逆に、毎日、仏壇の水を変え、お供え物をして、花を飾り、朝晩の二回、少なくとも朝一回は、ろうそくを灯して、線香をあげて拝む習慣が身についていない場合には、負担になってしまうこともあるでしょう。

仏教では、位牌は故人の魂が宿る依り代とされ、魂が帰ってくる家のようなものと考えられていることもあります。ただ、同じ仏教においても、宗派によって位牌についての考え方はさまざまです。日本最大の門徒数を誇る浄土真宗では位牌は作らず、位牌の代わりに過去帳に戒名を記載する形をとっています。同じ仏教でも、法相宗はで葬礼関係の儀礼を一切行いません。位牌がないからといって、「故人を思う気持ちがない」ということではありません。形式的なものやしきたりにこだわらないという方は、位牌は必要ではないといえるでしょう。

このように、位牌は供養のために必ず必要なものではありません。位牌は仏教宗派独自の考え方であり、無宗教の方であれば位牌は特に必要ありません。無宗教葬儀はとても増えています。故人の遺志、遺族の思いを実現するために宗教的な慣習を省いたスタイルで行われます。宗教的な僧侶による読経や焼香も行われません。自由葬とも呼ばれ、遺族が故人を偲ぶ気持ちに特化した弔い方法です。

最近では、家に仏壇を置かない家庭も増えてきました。永代供養と一緒に「仏壇じまい」も盛んにおこなわれるようになりました。逆にそうなってしまうと、位牌をどうするかという問題が生じてきます。位牌をお寺に預ける場合、費用はお寺と預ける年数によって変わってきます。目安として、3年間の保管で約3万円が相場です。お焚き上げの場合、お布施としてお金を渡します。相場は、約1万円から5万円と幅広く、明確な金額は決まっていません。

★「散骨山」では、位牌預かり所がございます。私たちが、代わりに日々の管理を行うサービスです。位牌の扱い方について、最終的な答えを出すことはなかなか難しいものです。家に仏壇を置かなくても、会いたくなったら、いつでも会える。気になるときには、いつでもお参りできる。そんな環境を整えています。

 

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