・土葬は禁止されてますか?

 

日本で土葬を行うことは法律では禁止されていませんが、特別な許可が必要です。 「墓地、埋葬等に関する法律」の第5条では、「厚生労働省令で定めるところにより、市町村長の許可を受けなければならない」という一文があります。 そのため、現在の日本で土葬をするには、市町村長から「埋葬許可証」の許可をもらう必要があります。現状では、土葬の許可をもらうことは少しハードルが高いようです。

現在日本では、亡くなった遺体の99.97%が火葬されています。 まずは、土葬を許可してくれる墓地や霊園を探す必要があります。土葬を許可している墓地や霊園が非常に少ないという現実もあります。土葬は古くから行われてきた歴史があり、とても自然で日常的なものでした。現代の火葬が環境汚染や環境破壊の一因ともなっている事実もあります。火葬する際の燃料として、旧式の火葬炉では、石炭、薪、重油などが燃料として使用されていましたが、最新式の火葬炉では、都市ガスや液化石油ガスを使用しているようです。どんな燃料を使用したとしても、火葬より土葬の方が、地球環境にやさしい弔い方であることは間違いありません。

世界的な人口増加によって土地不足となり、世界的な墓不足が問題になっている今、土葬が現代社会に方向性にそぐわなくなっている事実もあります。最近では、都市化が美徳とされる傾向が強くあります。自然のものを汚いと感じ、人工的なもののみで生活環境を整える方向性です。よく近未来の映画に出てくるような環境に近づいているように思えます。そして、死者を忌み嫌ったり、死を遠ざける傾向がありますが、人は間違いなく自然の産物であり、例外なく誰しもいつかは死にます。自然のままのあり方を遠ざけることが人類の進化であるとは言い切れません。土葬は、長期にわたって日本人の日常的な習慣であり、弔いの文化でもありました。土に還るために最も自然な弔い方であることは確かです。

「土葬の会」という団体があります。事前に会員になっておくことで自分自身の土葬が可能になるようです。ここでは、宗教や人種を問わずに土葬を行いたい人の相談を受け付けてくれています。

★ちなみに、人間以外の動物の土葬は、法律で禁止されていません。ただし、土葬ができる場所は非常に限られます。なぜなら、廃棄物処理法により動物の遺体は廃棄物と定められており、その処理は公共の場所であってはならないとされているためです。自分の私有地であっても刑法第143条第1項の「水道汚染」に抵触しないよう、川、湖、沼、その周辺への土葬は避けなければなりません。土葬は臭いの発生や菌の繁殖など衛生面の影響が大きいため、近隣とのトラブルも多く発生しています。ペット霊園が条例によって禁止されている地域もあります。犬や猫も心が通じる大切な家族の一員だったはずです。法的にペットがゴミ扱いであることには個人的に憤りを感じますが、墓地埋葬法の適応を受けないということは、自由に対応ができるということです。火葬するのがかわいそうだとお考えの方は「散骨山」までご相談ください。

 

参考:土葬の会ホームページ

 

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