・自分の葬式なんかいらない!?

 

「自分の葬式なんかいらない!」と考える人は、最近特に増えてきているようです。

葬儀はたいていの場合、最低でも100万~200万円くらいはかかります。葬儀一式の費用には、棺代、納棺用品、祭壇費、霊柩車・寝台車、式場費用、サービス費用、花代などがかかります。飲食接待費には、通夜振る舞い、精進落しの飲食費用、会葬返礼品、香典返しなどがかかります。そして、宗教者への謝礼では、お布施(読経料・戒名料)、御車代、御膳料などがかかります。「第4回お葬式に関する全国調査」鎌倉新書(2020年3月)によると、葬儀一式費用の平均は119万1900円、飲食接待費は65万1400円、宗教者の謝礼は23万6900円という結果が報告されています。ちょっとカッコつければ、すぐに200万円以上のお金がかかります。さらにお墓を購入するとなると、さらに費用がかさみます。一般社団法人全国優良石材店の会(全優石)が発表した2020年の全国お墓購入調査によると、墓石購入費の全国平均額は157万円という結果でした。 内訳としては、100万円から200万円が46.9%と最も多く、300万以上の墓石を購入した人も全体の6.1%いました。正直、高いです。一瞬で大金が消えてなくなってしまいます。

そんな大金を子供たちに負担させるのは忍びない。と考える方も増えてきました。他人に自分の死に顔を見せたくないという声も聞かれるようになってきました。そんな気持ち、よくわかります。「坊主丸儲け」という言葉がありますが、「なんでそんなに高いの?」「どうせその金は高級車に変わるんだろ」とちょっとした憤りさえかんじることさえあります。

でも、「葬式をしないと故人は浮かばれないのか?」少しばかり気になります。
葬儀をしなかったり、先祖供養をしなかったりしたら、不幸やたたりが訪れるのでしょうか?
葬儀をきちんとしないと、果たして故人は悲しむのでしょうか?
故人が望むことをかなえてあげることが一番の供養なのではないでしょうか?
立派な墓を建てることで経済的に苦しむようなことを故人は望んでいるのでしょうか?
亡くなった方が喜ぶことは、残された子供や孫の幸せではないでしょうか?
なるべくお金をかけずに感謝の気持ちを伝えればそれで十分なのではないだろうか?

時代はどんどん変化しています。色々な考え方があります。過去の常識が果たして意味のあるものなのかどうか。今後も通用するものなのか、ひとりひとりが見直す時期に来ているのかもしれません。

 

参考引用:「仏教に学ぶ幸福論 by菊谷隆太」

 

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