オイル劣化原因NO1は?
ダイリューションて、ご存知ですか?まあ、ここにくる人は、殆ど知っているかと思いますが、ガソリンによる、オイル希釈ですね。
ピストンリングの、合口隙間から、吹き抜ける未燃焼ガスに含まれるガソリンが、オイルを薄めてしまうわけです。
吹き抜けガスの事をブローバイガスと、言いますが(くどい)これを減らす事は、かなりしんどい設計になると予想されます。
単純にブローバイガスを、減らす事だけに集中して、考えてみると、リングの、張力を、上げる、合口隙間を、狭める、リングの、表面硬度を上げる、ピストンクリアランスを、狭める、シリンダーの真円度を上げる、シリンダーのクロスハッチを、浅くする、ピストンのプロフィールを、考え直す(ハイトを、高くする、トップランドを高くする)など。
一つのメリットが、別のデメリットを、生み出します。
リングの、張力を上げると、フリクションが増えて、燃費に、影響します、合口を狭め過ぎると焼きつきの恐れが、出てきます。
ピストンの、高さを変えると、当然ですが、重くなりますし、接触面積が増えますから、こちらも、フリクションが、増えてしまいます。
シリンダーの、真円度をより高くする為には、ダミーヘッドを、利用するなど、加工方法に、若干可能性が、残ってはいるのですが、作業効率、コストの面から、要求レベル達成のためには、ほかの方法で、なんとかなる物です。
ピストンリングの、表面硬度を、上げるのはいいのですがシリンダーに対する攻撃性も、考えねばなりません。
せっかく可動部分の精度を上げても、シリンダーが、磨耗してしまえば意味がありません、当然それなりに強度を上げないといけないのですが。
過去にロータリーエンジンのネックになったチャーターマークについてご存知でしょうか、ローターハウジングは、メッキ、アペックスシールも、金属製で、お互い表面硬度の、高いもの同士の組み合わせだったころ、どうしても克服出来なかったトラブルです。
27年という長い挑戦の末克服された解決方法は、攻撃性の少ない表面硬度の低いカーボン製の、アペックスシールの開発でした。
2ストロークエンジンでも、放熱と、軽量化の為にメッキシリンダーを、レース用によく使われましたが、シリンダーに対する攻撃性を、抑える為に、リングの、表面硬度を下げて、シリンダーでなく、リングを、磨耗させる方法を、とります。
レース用でしたら、分解整備の頻度が、高いので、リングは、消耗品と、割り切った考えなのです。
精度を上げる事は、可能なのですが、高い精度を、維持するのは、かなり難しい事なのです。
チューニングパーツによく、強化品なる、文言が、よく使われますが、一つの部品を強化すると、相対的に回りの部品が、弱くなってしまいます。
必ず良い結果が、出るとは限らないわけです。