*ニュージーランド地震 富山外国語専門学校の男子生徒を救出 女子生徒1人も無事確認
フジテレビ系(FNN) 2月23日(水)10時13分配信
ニュージーランド・クライストチャーチ市近くで22日発生したマグニチュード6.3の地震で、これまでに死者は75人にのぼり、依然、およそ300人が救出を待っていて、死傷者はさらに増える見通し。
一方、日本時間の23日朝、語学学校の建物に取り残された富山外国語専門学校の男子生徒1人が救出された。
また、富山市によると、安否不明となっていた富山外国語専門学校の学生のうち、19歳の女子学生が、家族に「無事だ」と連絡してきたという。
クライストチャーチ市内では、地震で大規模施設が倒壊するなどして、これまでに75人が死亡、300人以上が倒壊した建物に閉じ込められている。
ニュージーランドのキー首相は非常事態を宣言、被災者の救出に全力を挙げるよう呼びかけている。
市中心部にある倒壊した語学学校の建物には、富山市立富山外国語専門学校の生徒がいて、10人と連絡が取れなくなっていたが、日本時間の午前8時すぎ、男子学生1人が救出されたことがわかった。
現在も救出作業が続けられているが、生存者の有無など、くわしいことはわかっていない。
日本人は富山の男子学生を除き、現在も23人と連絡が取れない状況が続いている。
現地では一夜明けた23日も断続的に余震が続き、市中心部では依然、停電や断水が続いていて、復旧のめどが立っていない。最終更新:2月23日(水)10時32分
*NZで大地震=少なくとも75人死亡
ウォール・ストリート・ジャーナル 2月23日(水)10時49分配信
【クライストチャーチ(ニュージーランド)】ニュージーランド第2の都市クライストチャーチが22日、マグニチュード6.3の地震に襲われ、少なくとも75人が死亡した。震源地は同市の南東10キロメートルだった。当局は犠牲者の数は倍になる可能性があるとしている。同国の民間防衛担当省は23日朝、倒壊した建物のがれきの下から約120人が救出されたが、まだ多くの人が閉じ込められていると発表した。
生存者を探すために警察と軍から1000人以上が動員された。警察庁のギブソン長官は現地メディアに対して、「がれきの下に7時間、8時間、9時間と閉じ込められていた人たちを救出した。かすり傷一つ負っていなかった」と述べた。同長官によると、救助隊は閉じ込められた人たちからメールを受け取ったり、がれきをたたく音を聞いたりしているという。
キー首相は「ニュージーランド最悪の日だ」とし、「数時間前には活力に満ちていた都市が崩壊してしまった」と述べた。
この地震でクライストチャーチのほとんどの地域で停電となり、国際空港も閉鎖された。同空港の国内線ターミナルは23日午前8時に再開される予定だ。国際ターミナルについては午前10時ごろに決定される。
地震は22日の昼頃に起きた。同市の中心部は買い物客であふれ、サラリーマンや生徒らは昼食を取っていたため、パニック状態となった。
1850年代に西欧からの入植者が作ったクライストチャーチは、ニュージーランド南島の肥沃なカンタベリー地方にある。人口は37万7000人。主として農業と観光に依存している同地方の商業の中心地で、ニュージーランド経済に占める比率は約15%だ。
被災者を収容するために設置された避難所は22日夜には満杯となった。パーカー市長は「極めて深刻な」事態だと語った。市内の病院は次々と運び込まれてくるけが人の処置に追われ、一方で救急車が足りないとの声も聞かれる。海外からの救助チームも現地に向かっている。
今回の地震はクライストチャーチが昨年9月のマグニチュード7.1の地震被害から立ち直りつつあるところで発生した。9月の地震の後には余震が度重なり、市内に住むブレント・コリンズさんは「一部の人は本当におびえていた」とし、「9月以降多くの余震が発生し、とても不安だった」と話した。
日本の外務省によると、クライストチャーチに語学研修のために滞在していた学生と教師らのグループも、学校が入っていたビルのがれきの下に閉じ込められているとみられる。
この地震はニュージーランド経済にとっての一撃だ。キウイと呼ばれるニュージーランドドル(NZドル)の対ドル相場は23日朝の時点で1NZドル=74.89米セントとなった。22日には74.91セントと約2カ月ぶりの安値をつけた。22日の株価は0.9%安で終わった。
地震の復興費用は多額になるとみられ、キー首相の経済問題はさらに深刻化することになる。同国の昨年9月までの1年間の経常収支は59億3000万NZドル(約3700億円)の赤字で、観光収入の減少への対策が求められている。
同国最悪の地震は1931年に北島東部のホークスベイで起きたマグニチュード7.9の地震。このときの死者数は256人で、今回の地震はそれに次ぐ規模となっている。
*米アナリスト「NZ地震の被害規模は120億米ドル」=中国
サーチナ 2月23日(水)12時44分配信
中国の経済サイト「全景網」は23日、ニュージーランド(NZ)で現地時間22日に発生したマグニチュード(M)6.3の地震について、「保険会社が負担する保障コストは2008年以来最大」の120億米ドル(約9900億円)を見込むJPモルガン・チェース社の見解を報じた。
JPモルガン・チェースのアナリスト、マイケル・ハットナー氏の試算によると、保険会社の対ニュージーランド地震の保障額は、約120億米ドル(約9900億円)。同氏は、ニュージーランド地震の損害規模について、「2008年9月に損失額約199億米ドル(約1兆6400億円)をもたらした、米国にも上陸した大型ハリケーン、アイク(Hurricane Ike)以降、最大になった」と語り、試算についても「極めて控えめな想定」だと示した。ニュージーランドで昨年9月に発生した地震の保障額は推定60億米ドル(約5000億円)だった。
同氏はまた、今回の地震で倒壊を免れたと見られる一部の建造物についても、「構造上、危険が潜んでいる恐れがある」と言及。建て直しが必要になる可能性が高いと指摘し、地震被害の規模拡大を懸念した。(編集担当:青田三知)
震度6強か7の揺れ=最大加速度から推定―NZ地震、古い建物が被害
時事通信 2月23日(水)13時35分配信
ニュージーランド南島クライストチャーチ付近で22日発生したマグニチュード(M)6.3の地震では、加速度が最大で約1840ガルを観測したと、同国の地震・火山観測プロジェクト「ジオネット」が発表した。東京大地震観測所の古村孝志教授によると、この加速度は国際的な「メルカリ震度階級」で12段階中の11に分類され、日本の気象庁の震度階級では震度6強か7に相当するという。
日本では2008年6月に発生した岩手・宮城内陸地震(気象庁M7.2、最大震度6強)の際に観測された加速度4022ガルが最大。最大加速度は加速度計の位置も影響し、1995年の阪神大震災(同7.3、最大震度7)の際は818ガルだった。
クライストチャーチでは、倒壊した建物と比較的損傷が少ない建物が混在している。古村教授によると、倒壊したのは70年代に整備された耐震基準に対応していない古い建物や、地盤が悪い場所にある建物が多い。短周期の地震動が強かったため、補強していない石造りの建物が集中的に被害を受けたという。