有休消化中のため暇なので、図書館で本借りて読んでます。
本棚をうろうろ、気になった本をピックアップして、「気になる」というカンだけで読む本を選びます。

背表紙のタイトルで選んでぱらぱらめくって、気になったのは「暗黙知」というキーワード。
たまたま同じキーワードを含む2冊があったので、読んでみたのですが、なかなかためになりました。

・サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)/下條 信輔(2008年12月刊)
・ナレッジマネジメント入門 (日経文庫)/紺野 登(2002年6月刊)

同じ「暗黙知」というキーワードが、
「サブリミナル~」のほうは、「潜在知(知ってるって気がついてないこと)」というニュアンスで
「ナレッジ~」のほうは、「隠されたノウハウ」というニュアンスで書いてあり
でもきっと同じことを言ってるんだなあ、と思ったらなかなか面白かったです。

面白いのは対概念が異なること。
「サブリミナル~」は「顕在知」で
「ナレッジ~」は「形式知」でした。
「ナレッジ~」のほうの「暗黙知」は「顕在知」を含む概念なのが面白いと思いました。

ちょうど仕事の引き継ぎで資料をまとめて「暗黙知」を「形式知」化したのですが(「ナレッジ~」的な意味で)やっぱり、「暗黙知」の取り扱いは難しい。
単に「人につく」という概念だけでははかれないなあ、とこの2冊を読んでしみじみ思いました。

ウェブディレクターの仕事は新しいことを覚えなくちゃ行けないことがいっぱいで
だから形式知がたくさん必要になるんだけど
それを整理整頓して組織化するナレッジマネジメントも必要なんだけど
簡単に引き継ぎできない「暗黙知」をどう取り扱うか、という視点からためになりました。

とくに「サブリミナル~」のほうは、いわゆるサブリミナル効果とは違ったインサイトの取り扱いが非常にためになる考察がかかれていて、目ウロコでした。
ふむふむ。
この読書を「暗黙知」化していつか役立てようと思いました。

有給もあと少し。エンジョイする予定です!

サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)/下條 信輔

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