入手できるようになりました。わずか数年前は、がんを本人に
告知することもタブーとされていたし、病気のことを調べたくても
何を調べて良いのか...という時代でした。
その苦労を知っている国の機関だったり、病院、患者さんが
情報で困らないように情報をどんどん公開してくれているのが
今の時代です。
「情報があるから、病気になっても安心」
そう思っている人はいないですよね。
病気になる前から積極的に情報を収集していた方が、実際に病気に
なった際に、「どうしたら良いの」と途方にくれるという話しも
耳にします。
情報は、自分の病気の状況を知るために必要なものであって、
何かを解決してくれるものではありません。
例えば、
「抗がん剤は、体の正常な細胞にもダメージを与える」
これが情報だとすると、これだけでは何もできません。
そこに、「まだまだ生きたい」「どんな副作用があるのか」
「他の人はどうしているのか」「治療期間はどのくらいか」
いろいろな情報をプラスして、「自分だったら」を決めることで、
ようやく病気と向き合って、治療の段階に進むことができます。
情報は治療に向かう前のスタートライン。
情報が全てを決めるわけではありません。
