じいちゃんの保険金が入って
借金取りが来る生活も終わった。

母は毎日笑っていた。
違和感の中で生活した。

とある日の真夜中
泣き叫ぶ声で目が覚めた

やめて!はなして!痛い!!!

姉の声だった。

リビングに行くと
母の彼氏に投げ飛ばされて
流血した姉と、首に包丁を
当てられた母がそこにいた。


母の彼氏は、普段
無口で、でも暴力的ではなかった

酒が進むと、日頃の不満を話したり
壁を殴ったり、暴言を吐いたりする
そんな人だった。

でも、そんな姿を見たのは初めてだった

不思議と、私は冷静だった。


母の携帯を手に取り
警察に電話をした。

連れていかれる酒乱な彼氏をみて

母は、行かないでって叫んでた

気持ち悪いなあって、
それもまた冷静に見てた。