第1話 読んでいただけたでしょうか。ありがとうございました。


今日は、なんと、子猫ちゃんからの目線から見たストーリーに変身します。


さぁー、子猫ちゃん、よろしくね!(*^-^*)




そうなんだ。僕、やっと、えみちゃん家の家族になれたんだよ。



これから、また家族会議が始まるんだ・・・・僕の名前のことで!ドキドキ。


お父さん「さーて、どうする?名前は」・・緊張するなぁ


お母さん「・・・・・たま。」・・・たま? どういう意味だろう?


お兄ちゃん「ありきたりだなぁ、鼻の先んちょが黒いから、くろってどう?」・・鼻、黒いの?


お姉ちゃん「この子さ、タヌキに似てない? たぬきってどう?笑」・・タヌキってどんな動物?


えみちゃん「えみは・・・・えみのみを取って、ミーコ! ミーコがいい!」・・僕、男だよ。


いろいろディスカッションしてくれて、とっても嬉しかったよ。ありがとう。


あれ? えみちゃんが泣いてる。どうしたんだろう?えみちゃん、泣かないで!


他のみんなは笑ってるのに・・どうして?


お母さん「さぁー、決まったわ。ミーコ、に決定したわ。以上終了」


そうなんだ! 僕の名前が決まったんだね。えみちゃんの、「み」をもらったんだ。


うれしいな! えみちゃん、だから泣いてるの?


あ! えみちゃんが笑った! よかった!そうか、僕はミーコ!


男の子だけど、いいよ!嬉しいよ!みんなありがとう!




それからというもの、僕はえみちゃんたちと楽しく過ごしたよ。


お父さんが仕事から帰ってくると、玄関で待ってあげて、飛びつくんだ!


お父さん,嬉しそうだった。迎えに出てくれるのは、ミーコだけだ!って。ミャ~ン


お母さんは、毎日家のことが忙しくて、僕にはあまり構ってくれない。


時々、そーっとひざの上に乗ろうとすると、これ、降りなさい!って怒られてた笑


お姉ちゃんは、僕が来たころは、もう大学生だった。夏休みでよく遊んでくれたね。


でも2年,3年経つと、もう立派に社会人になって、家を出たんだよね。寂しかったなぁ。


お兄ちゃんは、えみちゃんより2歳上で、中学~高校と受験勉強頑張ってたなぁ。


僕のこと、時々鼻の先っちょを触って遊んでた。嫌じゃなかったけど・・・やっぱり嫌だった笑


えみちゃんは、いつもいつもそばにいてくれて、いつもいつも僕をひざの上に乗せてくれてたし







撫でてくれてた。お遊びもたくさんしてくれた。そしておしゃべりもね。僕たち通じ合ってたんだよ


本当に通じるんだ。愛があれば必ず通じるよ。それが家族なんだ。


中学生になったえみちゃん・・・きれいになったね。でもよく泣いて学校から帰って来てた。


僕はえみちゃんのしょっぱい涙を、なめるのがお仕事だった。そしてずーっと傍にいてあげたね。


えみちゃんは、よくヒックヒックって泣いてたね。そして僕の頭や喉や背中やお腹を、いっぱいいっぱい


撫でてくれたんだ。とても心地よかったんだよ。ありがとう。





中学3年生になるとえみちゃんは遊ぶ回数が減ってきた・・・。


学校から帰ってくると、すぐに2階に上がっていくんだ。僕も急いで後を追いかけて上がって行った。


タタタタタタ・・・えみちゃん、待ってよ! 家族はそんな僕たちを笑って見てたね。


えみちゃんの勉強机のスタンドの下が僕の仮の寝場所。


ほんのり暖かくて、すぐそばには、えみちゃんがいる。


とても幸せな時間だった。えみちゃんは、ずーっと遅くまで勉強してたね。


あれ? でも時々、違う本も読んでたね。えみちゃん、泣きながら読んでた。


赤線を引いて何度も読み返してたね。「花のように」…どんな内容だったんだろう?気になってたよ。





時々、怒ったような怖い顔もあった・・・あまり笑ってる顔はなかったね。あの頃。。。



えみちゃん、高校生の時、もう僕は6歳・・・大人になったよ。


そうそう、えみちゃん家の隣の家、下宿屋さんだったよね。


そこに下宿してたお兄さん、いつも僕の家先で、僕のこと、撫でてくれてたよ。


なぜか、えみちゃんが帰ってくる時間帯に限ってお兄さん、家先にいるんだよ。


もしかして、これって・・・・えみちゃんのこと、好きなんじゃないかなって思ったよ。笑


えみちゃん、お兄さんがいると、真っ赤な顔して、急いで家に入って行ったね。


どうして?・・・・恋?・・・初恋かな?


僕が間に入って、二人を恋中にしてあげたかったのに・・・もうえみちゃんは・・・。


お兄さん・・がっかりしてたよ。






いつだったかなぁ~僕、寒い冬に病気になって、猫嫌いなお母さんが僕を布に包んでくれた


そして、えみちゃんと3人で獣医さんのところに行ったね。


ペニシリンっていう薬の注射をお尻に打たれた!ギャー!・・・超痛かったよ。


お母さんが、僕の体を抑えて・・・唇をかみしめてた。


お母さん、ありがとう。僕のために・・・本当は嫌いなはずなのに・・涙。


1週間、生卵の黄身をエサに混ぜて、毎日食べさせてくれたね。 ガンバッタよ。


みんな僕のこと心配してくれて、看病してくれて・・・本当に嬉しかった! ありがとう



えみちゃん・・お父さん、お母さんと、よく口喧嘩してたね。大変だったよ。


えみちゃんは、絶対に謝らないし、お父さん、お母さん、本当に困ってた。


僕は、決心したんだ!このままでは、えみちゃん、ダメになる!


えみちゃんは、僕でないと ダメなんだって!


えみちゃん!!! 『 ガブッ!』。。。僕は必死になってえみちゃんのほっぺを噛みついた!


喧嘩をするたびに僕は、えみちゃんに噛みついた!


まだわかんないの!! お父さん、お母さんは、えみちゃんのこと思って叱っってるんだよ!


僕が噛むと、えみちゃん、僕をにらみつけて・・・悲しそうな顔をするんだ・・・。


僕も悲しかったよ。どうしてわからないの?・・・・えみちゃんは、また泣くんだ。。。


お父さんは、『よくやったぞ、ミーコ!褒美に鰹節やるからな』


でも僕は、鰹節は食べなかった。えみちゃんが可哀想だったんだ。


えみちゃんにわかってほしかったんだ。。。ただそれだけ。


えみちゃんは、いつも咳込んでいたね。


だから、お母さんは、絶対にえみちゃんのベッドには入れさせてくれなかった。。。


でも夜中になるとそ~っと、入れてくれたね♪






冬は寒いからって、そぐ傍に寝かせてくれた・・・・




ありがとう・・・・ぐっすり眠れたよ。zzzzz



冬は、セーター着てる、えみちゃんには、抱っこはダメって・・・


お母さんによく怒られた・・・


ソファーにも、上がらせてくれなかった・・・


寂しかったよ。 本当はね。。。


でもお母さんがいないときは・・・・ありがとう!えみちゃん。笑



えみちゃんが高校3年生の時・・・


えみちゃんの大学進学が決まった。 おめでとう!


全寮制・・・そう4月から、えみちゃんは家にいなくなる。。。


僕は、えみちゃんから、片時も離れなかった。


みんなもビックリするぐらい、離れなかった。


僕、分かるんだよ。人間の言葉が。みんなの言葉がね。


行かないで! えみちゃん!!・・・そう言いたかった。。。



えみちゃんも、今まで以上に僕を抱っこしてくれて、いっぱい遊んでくれたね。


凄く嬉しかったよ。ほんとうに楽しかったよ。 僕は寂しくなんかないよ! 大丈夫!



お正月の月。。。僕、ちょっと体調崩したんだ。  風邪引いたのかな?


食欲もなくなってきたんだ。獣医さんにも連れてってもらった。


痛い注射もがんばった。 生卵だってしっかり飲んだよ。


あったかい寝床も。。。 家族は一生懸命に看病してくれた。


でも、おかしいんだ、だんだん力が無くなっていく。1月・・2月・・3月


獣医さんは・・・・なにも言ってくれない。薬も出なくなった。。。。。



僕・・・・どうしたの?


えみちゃんが泣いてる。。。


どうして?


今度は、家族みんなが泣いてる。。。


どうしたの?


寒いよ。。。。僕。。。



えみちゃん! どこいくの?


僕を置いてどこにいくの?


家族もびっくりしてる 「えみ! ミーコが大変な時にどこに行くのよ!」


えみちゃんは、飛ぶように外に出ていった。。。えみちゃんは・・・



今だからわかったんだ。えみちゃん。。。神社に行ったんだね


僕のために、神社にお祈りをするために行ってくれたんだね。


ガラガラ。。。神社で、えみちゃんが大きな鈴を鳴らしているのを見たよ。


泣きながら手を合わせるのを見たよ。


青い袴を着た神主さんが 「どうしたんですか?」って声をかけてるところも見たよ


えみちゃん 「なんでもありません! 」泣きながらそう言って・・・・・


また走って帰ってきたね。



僕、ずーっと待ってたよ。えみちゃんが帰ってくるまで、ずーっと。。。


苦しかったけど、痛かったけど・・・呼吸が少しだけ・・・・でも


みんなと一緒に・・・・・・・・・・・・えみちゃんといっしょ・・・・・・に・・・・



ミーコ?・・・・えみだよ! ミーコ、目を開けて! えみ、ここにいるよ!!!


えみ、ここにいるよ!!!  目を開けてぇ――――!!!


ミ―。。。 ミ―――ちゃん。。。  ミ―――コォ―――――――――!!!!


ワァ―――ッ!!!


3月7日。。。永眠





ミーコ と 神様へ


ミーコ、ありがとう。8年間ほんとうにありがとう


どこから来たのか・・・いまだにわからない。


あの日、どこの部屋も鍵かけてたし・・・


どこからも入れなかったはず!


神様からのプレゼントだったの?


だったら、今、神様にお返ししなくちゃね。


えみは、とても幸せでした。


あなたのおかげで、いじめも克服したし、


楽しい思い出もたくさん作れた。


愛をたくさんたくさんくれたわ


ほんとうにありがとう


ミーコ・・・あなたは私の分身。


ずーっとずーっといつまでも一緒です。


神様、今、お返しいたします。


天使を授けてくださり・・・本当にありがとうございました。


                            えみ より




不思議な出来事・・・・・・それは・・・



お葬式に行く前


ミーコの身体を2階のベランダへ連れていきました。


この日は、曇り空で、日は全く出ていませんでした。


ミーコ、ほら、お外よ。気持ちいいでしょ? 


そう言って、お空を見せてあげました。


そうしたら・・・・ミーコの真上の雲が・・・・、


ま~るく開きました。 え? 


光が!・・・そう、まるで映画のワンシーンのように。


真っ直ぐと降りてきたんです。やさしい日の光です。


一直線!  夢見てるの? 私。。。そんな感じでした。


その光は、ミーコの目の中に注がれました。


半眼半口のミーコの顔に、光が・・・・


キラッと光りました。そのミーコの目の中に光りが・・・・


そして、私の涙が…ミーコの目の中に・・・・・


一瞬の出来事でした・・・・光と涙が合体したとき、


ミャ~ン。。。。小さな声でしたが、間違いなくミーコの声を聞きました。


ミーコの声が聞こえたんです!!


本当に聞こえたんです!!!


でも誰に言っても信じてもらえません。


今でも・・・・・。


でもいいんです。それで。


私とミーコと神様だけの秘密です。


そう決めました。


その空の光が消えそうになった時・・・・


とんでもない出来事を見てしまいました。


それは・・・・・・・


ミーコの身体が浮き始めたんです!


その淡い光の中にミーコがいます。


そのミーコの身体が・・・・浮きました。


本体はちゃんとあるんです。ベランダに。


でも見えるんです。透明だけど…ミーコのもう一つの身体が!


横たわっているけど、気持ちよさそうに、ゆっくりゆっくりと


その光の中へと、上っていくんです。


ちっとも怖い現象ではありませんでした。


「神様、ありがとう!今天国にお返しします!ありがとうミーコ!」


そう言いながら、自然に手を合わせていました。


そして、ミーコの身体がそのま~るい輪の穴の中に入ると


『ガシャ―ン』・・・鉄の扉が閉まる音が響きました。


そのま~るい輪の穴は、少しずつ少しずつ、小さくなって、


最後は、全く跡形もなく、どんより雲り空に戻りました。


その日、雨の中、お葬式をしました。


夜。。。私が寝ている場所にミーコがさっそくやって来て(たましい・・・でしょうか)


いつもの元気な姿で部屋じゅうを飛びまわっていました。


ピョンピョン♪ もう母から怒られることもありません。


好きなだけ飛びまわっています。怖いなんてまったく感じない。


今も時々、会います。 心の中で。



この子が、実際のミーコです。右の手は・・・えみちゃん。





そう言われてみると・・・たぬき?・・・まだ幼い。笑


えみちゃーん 大好きだよラブラブ


ぁ!また声が聞こえた! ありがとう音譜