記念すべき1つ目の投稿ですね。


今回は映画のレビューをしていきたいと思います。今年の6月は豊作で、既に映画を6本観ているのですが、その中でも面白かったものに触れていきます。


1本目は菅田将暉主演「キャラクター」です。


大まかなあらすじに触れると、絵はとても上手で、賞もある程度は受賞しているものの、漫画家として成功出来ない主人公(菅田将暉)が、人生を賭けた漫画を仕上げる場面から始まります。主人公は日頃から練習し、そこら辺の通行人でも高いクオリティで描くことが出来るほどの画力があります。サスペンスものに拘りたい一面もある主人公の作画シーンから気迫を感じます。


この漫画がダメならば、もう漫画家の道は諦める。


そう同居人の女性(高畑充希が演じています。映画途中で結婚しますが、その場面では既婚か未婚か忘れたので、ぼかしておきます)にも宣言し、雑誌の編集部に持ち込みをかけます。しかし、結果は惨敗。


読んだ担当者からは、「こういうジャンル(サスペンスもの)の作者も一般人な以上、殺人事件の現場とかを見たことがないのは当然だ。しかし、あなたは絵がいいが、キャラクターが立っていないんですよ。こう、周りにいそうな恐怖感を与えてくるような不気味さを持った強いキャラクターが。」というような趣旨の文言を突きつけられます。


その帰り道、駅のホームで同居人に、ダメだったことを電話し、その足でアシスタントとしてお世話になっていた漫画家(以下、師匠)にも最後の出勤と挨拶を兼ねて仕事に向かいます。師匠からも「俺がアシスタントで雇い続けるよ、絵は上手いんだから」と言われますが、主人公は決めたことなのでと断ります。


場面が進み、師匠が他のアシスタントに、夜中にも関わらず、漫画のシーンで欲しいので、今から題材に合いそうな家をスケッチしてくれないか?と頼みます。


指名されたアシスタントは露骨に嫌がりますが、そこで主人公が「最後の出勤だし、自分が今日で抜けることで、仕事量で他のアシスタントに迷惑をかけてしまうので、俺が行きますよ。」と立候補、出発します。


出発した主人公を見届けたあと、師匠は「あいつ(主人公)には悪人は描けない。だって、あいつ(主人公)は良い奴なんだもん。描かなければいけない悪という要素は、あいつ(主人公)にはない要素だから」と、他のアシスタントに向けて言います。


自転車を飛ばし、題材に適した家を見つけた主人公、持ち前のスケッチ力を活かし、あっという間に見事なクオリティで筆を走らせます。すると、その家の玄関の扉が少しだけ開いたので、「あ!すみません、この家の方でしょうか?私は怪しい者ではなく、仕事で来ただけです。もうすぐ去ります。」と主人公は言いますが、顔を見せることもなく扉は閉まります。


何か不審な点を感じた主人公ですが、スケッチを終えて職場に戻ろうとすると、「おい、兄ちゃん(主人公)、あんた隣の人と知り合いなら、音楽がうるさいから止めるように言ってきてくれよ。警察呼ぶぞ!」と、隣の建物の住人から、いちゃもんをつけられます。


上手く断れず、流れで住人に伝えようと家の中に入っていったところ、主人公は凄惨な殺人事件の現場を見てしまいます。目の前の光景に戸惑っていると、庭から犯人(Fukase)が去るところを目撃します。「今、声を出したら確実に自分も殺されてしまう!」と思った主人公は、必死に声を押し殺し、何とか気付かれずに乗り切ります。


その後、警察から第一発見者として事情聴取を受ける主人公。しかし、証言・現場・死亡推定時刻などから、主人公の犯行は不可能と総合的に判断され、スケッチは証拠として押さえられたものの、放免となります。


ただ、この時、主人公は警察からの「犯人の顔って見てない?スケッチブック見たけど、家のスケッチ以外にも人物画も出来るんだね。非常に巧い。持ち前の画力で、もし犯人見ていたら描けたりしない?」と言われますが、「犯人の顔は見ていません」と、一点だけ嘘をつきます。


その後、帰宅した主人公はショックから、しばらく放心状態になります。まあ、凄惨な殺人事件を見てしまったので、仕方ないですけれど。


少し経ち、その事件の犯人が捕まったと報道が流れ、同居人が主人公を呼びに来ます。しかし、犯人として報道された人物は、真犯人ではありませんでした。


「違う(、こいつは真犯人じゃない)」と呟いた後、主人公は、その勢いのまま、真犯人と例の事件をモデルにした漫画を一気に仕上げていきます。


ここから物語は動くのですが、まあ、例にも漏れず、真犯人は描いてはいけないサイコパスだったというパターンですw


この映画の良かった点について触れると、このためだけに演技指導を受けて挑んだというFukase(SEKAI NO OWARIのボーカル)が非常に巧かったです。元カノと別れた時、暗号出すキザな部分があったり、ライブの演出に拘る人だなくらいの、僕の中では正直あまり良くない印象の人でしたが、演技力の高さに驚きました。


Fukaseの「自分だけ俳優業は初で、他の本業の人の足は引っ張らないようにしないとと思ったので、演技指導を受けました。」と言っていた部分は、素直に認められるべき努力だと思います。


狂気を感じさせるというか、身近にいたら関わりたくないタイプの挙動をする点というか、身近にいそうなヤベーやつという犯人役を見事に演じていたと思いました。


あとは刑事役の小栗旬ですね。彼も良い味を出す役で、物語が進むのには不可欠な鋭さを持つキャラでした。


この主人公以外の2人が、この映画を面白くしてくれたと言っても良いレベルです。


最後にまとめますが、グロ耐性が低い方の単独での鑑賞や、小さい子どもは間違いなく観ない方が良い映画です。(映倫の区分では鬼滅の刃〜無限列車編〜と同じですが、グロさは比ではありません)


しかし、興味がある方、グロ耐性のある方は、確実に満足出来る出来の映画であることも確かです。


人間の狂気やダークな部分に焦点が当たっている作品ですが、僕は楽しめました。気になった方は、是非とも劇場へどうぞ。