こんにちは
前回の続きです。
ついに入院の日。
病院に着き入院手続きを終え指定された病棟に到着。
看護師さんがやってきて問診
母の手を見るなり
「見たときにこれはリウマチじゃないと思ったよ。私、●●病院で脊髄疾患の人見てきて空洞症の人とかキアリの人も見てきたので。」
空洞症?
キアリ?
授業で聞き覚えのある名前ばかり
看護師さんが席を離れてからお母さんに
「水頭症じゃないじゃん!全然違うよ!」
と驚きからか少し強めに言ってしまった。
ネットで調べると
難病指定、3000人に1人
生まれつきの小脳の落ち込み
運動麻痺、感覚障害
治療せずにいると半数は20年以内に車椅子
先生に呼ばれ診察室で初めて顔合わせ
MRIを見るなり
「首から腰にかけて脊髄液が流れ込んでしまっている、症状がもっと出てもおかしくないけどあまり出ていないのはリウマチの薬のおかげかもしれない」
そして今回の手術である
大後頭孔拡大術について説明
「術後の合併症として髄液漏が非常に多いです。」
普段、私は整形外科に勤めており術後の患者さんも見るが正直、合併症が起きた症例はほとんど見たことない。
そのため、リスクがあるだけね〜
くらいにしか思っていなかった。
「手術時間ってどのくらいですか?」
「麻酔も含めたら8時間くらいかなぁ」
先生の話を聞いて思っていたより病態が良くないこと、手術にリスクが伴うこと、大手術になること
不安だらけだった。
診察室を出てから何か話さないとと思い
「思ったより大変そうだね。」
「そうだね、この間聞いていたよりも大手術みたいだね」
母が1番不安だったと思う。
また病棟に戻り、同意書など多くの書類に名前を書いた。
もうその時点で不安で嫌で嫌で
どうしてもっと私は早く異変に気づけなかった?など思い涙が出そうだった。
帰ってきて国試勉強で使った
脳神経の教科書を開き脊髄空洞症を調べた。
付箋が貼ってあり、まさかこの時は母が
この病気になってるなんて知らなかったよな。
と思いながら教科書を読んでいた。
知らなければいけないけど知りたくない情報が山ほど書いており更に不安を煽った。
でも、手術するし大丈夫だよね。
1週間の検査入院で手術して2週間で退院って言ってたし。
このときは3週間の入院がまさか3ヶ月になるとは思ってもいなかった。(笑)
今日はこのくらいで。
次回は第一回目の手術についてです