二人で揃って芝生の上でごろんと寝転がって空を見上げた。
果てしない青とはまさにこのことだろう、一筋の曇りも無くただひらすらに青が広がっている。
「雲が無いと無いでなんか物足りんのぉ」
仁王の呟きにそうだねえ、なんてのんびり返す。
「でも、ここまで綺麗に無いと、いっそ清々しいね」
「おまんによう似とるわ」
「俺?どこが」
「どこまでも一色で曇りが無いとこ」
「…それって誉められてるの?」
「誉めちょる誉めちょる」
乾のじとっとした声に仁王がははっと笑う。
「昔、雲に乗ってみたい思わんかった?」
「それ昔蓮ニに言ったら『雲を形成している雲粒の核は埃や塵だ。そんなものの上に貞治を乗せるわけにはいかない』って言われた」
するとげらげらと笑い声が上がって、視線の端で仁王が脚をばたばたさせているのが見えた。
「さすが参謀!昔からそんなんじゃったんかい!」
「そんな蓮ニに対して『蓮ニは物知りなんだな!』って感動してた自分のアホさ加減が泣けてくる」
笑い声は止まらない。寧ろひーひーと引きつったものが混じってきた。
「乾は昔っから口だけやのうて頭も緩うかったんじゃな」
コレは確実にバカにされているので足を伸ばして蹴飛ばしてやった。
それでも笑い声は暫くの間、止まらなかった。