丸井からガム貰った。
そう報告したら、餌付けされるなよ、と笑われた。
されないよ、とちょっと怒ってみると、そうか、と頭を撫でられた。
蓮ニ、と呼ぶ声がする。
今行く、と返す声に俺は言おうと思っていた言葉を飲み込んだ。
また後でな、と軽く手を上げるお前に手を振り返してまたノートを開く。
ひゅう、と風が吹いた。もう秋だ。少し冷たい。
ぱらぱらとページが捲られていく。
けれどそれを止める気になれず俺はただそれを見下ろした。
ボールを打つ音がする。
風が吹く。
ぱらぱらとノートが捲られる。
ああ、少し、寒いなあ。
***
なんかこれ書いてた頃、やたら薄ら寒いというか、空々しいというか、そんな話が書きたかった。