等々力に行く時はこれまでは武蔵中原から行っていたが、小杉の方が安く済むのと散歩日和だったため小杉から徒歩で向かうことに。小杉駅内を移動している と、宣伝ポスターが。「ヴェルディを倒す」と書いてあって写っていたのはフッキ。昨日の友はなんとやら、ってやつだな。スタジアムに着いたら川崎側はほぼ 埋まっていた。こちらも応援エリアは詰まっていたため空き気味のところに落ち着いた。去年のアウエーは最初の湘南戦だけ行ってあとはサボっていたので久々 に応援する事となる。アウエーにはアウエーの楽しみ方があるからそれは満喫しないと。

ヴェルディの選手が入場。メンバーを見ると、姿を見なかった那須がスタメン入り。ベールに包まれたレアンドロもスタメン。控えには期待の新人・河野が開幕ベンチ入りを果たした。

開幕戦のスペシャルゲストに、川崎シティ宮前区かから一般市民・大柴亨さんが訪れた。

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背番号:0048


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失敗後二度目のキック

大柴さんが退場した後こんな歌が。

themeOfKawasaki
盛り上がるものなのだろうか、うーん。確かに柏みたいにネタに走るところじゃないからな、ここは。


そんなこんなで選手が入場しいよいよ開始を迎えることとなる。


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新しい相方


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去年までの味方

そしていよいよキックオフ。


      レアンドロ
飯尾一慶 ディエゴ 廣山 望
  富澤清太郎 福西崇史
服部年宏       和田拓三
   那須大亮 土屋征夫
      土肥洋一


立ち上がりが肝心であったが、相手に崩される事はなかった。脅威の3トップではあったが、連携はまだまだで鄭大世とフッキがサイドに開いていてくれる分、 フィニッシュまで持ち込まれなくて助かった面はある。逆に左からのボールを受けた廣山が最初のシュートを放ち、リズムは悪くなかった。
今日はいい出来だなと思い始めた側から横パスをカットされカウンターを喰らう。左サイドからボールが入りフッキのもとへ。シュートを狙ったが那須が身体を張ってブロックした。
カウンターで左サイドからボールを繋ぎフリーの廣山に。これは初ゴール行けるか、と思ったがシュートは川島に防がれた。流れは悪くない。
前線で競り合いから何故かディエゴにイエローが。おいおいどこがだよ、と不満げにしていたらそのリスタートから寺田周平が低い弾道の高速フィードを入れて きた。そのフィードを見て川崎選手が前に勢い良く走った。ボールを受けたのは森勇介。一度阻まれたボールを落ち着いて態勢を立て直してシュートされ、これ がゴールに吸い込まれた。一瞬のプレーだった。オフサイドだったという声もあるが、判定を叩くより寺田の見事なフィードと森の飛び出しと冷静さを褒めるべ きだなと感じた。J1に戻ってまた昔居た選手に決められる癖がもどってしまったか。まあ今回は森をクビにした人間を恨んでおこう。
前半はこのまま1点ビハインドで終わった。


      レアンドロ
河野広貴 ディエゴ 平本一樹
   大野敏隆 福西崇史
服部年宏       和田拓三
   那須大亮 土屋征夫
      土肥洋一


後半右サイドでボールを上手く受け抜け出した廣山がシュートを放ったが惜しくも枠の外。
中盤まで上がりボールを奪おうとした那須がジュニーニョにかわされ裏に走られ大ピンチだったが、ここはどうにか全員が身体を張ってゴールを守った。
福西が奪ったCK、蹴る前に選手交代。飯尾を下げ河野を投入した。CKが左に流れ交代したばかりの河野がボールを受けてキープ。それに対峙するのは中村憲 剛。勝負もいいけどここは確実に後ろに下げるかな、と思ったら何と勝負。見事に中村を抜いてグラウンダーで折り返し。ボールは味方に渡りそして福西へ。ど こに出すかと思ったが痛いパスミス。チャンスを逃したのは残念だが河野の可能性を感じさせるシーンだった。
廣山を下げて平本を投入。変わった後くらいにボールを簡単に奪われ思わず「コラァ」と声をあげてしまった。逆サイドの河野もボールを奪われたり、川崎の時 間帯が続いた。それでも追加点を与えなかったのはDFの粘りや土肥のポジショニングが利いていた。特に鄭大世が抜け出したところは土肥が前に出たから相手 が上に外してくれたので大きかった。相手は鄭大世を下げ黒津を投入。
セットプレーで中に入ったボールに対し競り合いとなり平本が押し込もうとしたが川島に防がれた。
ヴェルディは富澤を下げ大野を投入したが、流れは変わらず川崎ペースとなった。残り時間を五分も切ると相手は無理にゴールを奪いにいかずコーナーフラッグ 付近で時間稼ぎ。1-0で勝ちに行くならこうなるものだろう。このままキープされ続ければ敗戦だが最後にドラマは待っていた。
右サイドでボールを受けた平本が縦に仕掛けペナルティエリア内に入ったところ、後ろから伊藤に倒された。これはPKか?と思ったら西村主審の手はゴール前 中央に。PKだ!周りではハイタッチをする人も居たがまだ喜ぶのは早い。が、ここで取れたのは大きい。決めれば勝ち点1が取れる。そしてキッカーはディエ ゴ。ゆったりステップを刻みシュート。川島に読まれていたが、ボールはゴール左端に吸い込まれた。ディエゴのJ1初ゴールは大きな同点弾となった。
少し時間が経ち試合終了。J1復帰戦を引き分けで終え、勝ち点1を手にすることが出来た。


試合を終え色々な気持ちがある。最初はボロボロにやられるかもしれないと思っていたので今日の結果は大善戦だろう、となるかと思いきや人間は欲深いもの で、終わって考えてみると今日は勝てたなという気持ちも出るものだ。川崎の出来が良くなかったため勝つチャンスは今日だったのかなと。これが連携が深まっ た後だと怖い。今日は3トップではなく、トップ下に大橋正博を入れてジュニーニョ・フッキまたはジュニーニョ・鄭大世のツートップの方が案外ツボにはまっ たかもしれない。ただ、長いシーズンを考えると今日の三人がベストなのだろう。フッキが今ひとつフィットしていない時期で良かったとも思える。
ヴェルディに目を移すと、先ず今日はこの人の名を挙げなければならないだろう。練習試合には出場しなかったためどれだけチームにフィットしているか気がか りだった那須大亮。しかし蓋を開けてみれば、素晴らしいポジショニングで相手のクロスやシュートを良く防いでいた。那須ではなかったらもしかしたら、とい う場面が結構あったことを考えると今日のMVPと言っても良いのではないか。一個危ないシーンはあったもののそれ以外は問題なく、今後期待出来る内容だっ た。あれだけ出来る選手が控えだったのは勿体無い。この移籍が正解だったと本人も思えるよう更なる飛躍に期待したい。
強豪相手に引き分け喜んでいたが、満足してはいけない。攻撃の型というものがまだまだこれからなのかなと。レアンドロは確かに良く動くがフィニッシャータ イプではない。今日取った一点も流れで崩したわけではなくPKで得たものだ。哲さんが話していた決定力が今後の課題となる。
「勝たなければいけない試合だった」と福西が話していたが、その意識を全体で持つようになればチームは強くなっているだろう。一年が終わって、いいチームになったな、と思えることを願っている。



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手応えを感じたのはこの表情が物語っている


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J1初ゴールおめでとう