読むのに1ヶ月近くもかかってしまいました。
 
 「日輪の遺産」を読み終えたのが、つい今しがたです。
 
 途中 250ページをすぎたあたりから、次の展開が気になって気になって仕方がなくなりました。
 本当に目の離せない展開でしたね。

 真柴老人の部屋から位牌がみつかったあたりからでしょうか?
 
 「日輪の遺産」とは、マッカーサーの金銀財宝を指すのではなく、日本人の持つ精神性だったんだろうな!
 
 浅田次郎さんは、小説を通してこういうことが言いたかったんだろうと思ったし、実際、あとがきの中でそう書いおられました。
 
 昔、学生時代に宇野なんとかって人の話にかぶれてた友人がよく言ってた話を思い出しましたよ。
 
 GHQの政策の具体的実行策の中に、「3S」というのがあった。スクリーンとセックスと、あと一つスポーツだったっけ? 国民を娯楽に目を向けさせ、占領政策に対する批判の目をそらそうとしたなんて…。
 
 本当かどうかわかりませんが…、七生報國、沈着勇断など、日本人が最前線で残した言葉は、敵国にとっては本当に脅威だったらしいです。
 潜水艦の中で死んでいった人達というのは、本当に自分の持ち場を一歩も離れず死んでいったというから、敵国が勝ってもなおそれてしかりの精神性なのです。 
 小説はもちろんフィクションですが、マッカーサーが小説の中で言ってたことはあながち嘘ではないはずです。
 
 3Sの真意は知り得ないけど、日本人の精神性を脅威に思ったことだけは間違いないでしょう。
 
 この数日、大切な「日輪の遺産」を、私自身もらったなという気がいたしました。
 
 ○富士さんに教えてもらわなかったら、出会えなかった日輪の遺産、大切なものをありがとうございました。
 
 戦争で亡くなった祖父、戦後を背負いながらひたむきに生きてきた祖母。そして祖国のために死んでいった皆さんのためにも、もっともっとこの大切な遺産を、広めていくべきだろうな、そのように思います。