先日は元零戦搭乗員の香川宏三さんを囲む会に参加させていただきました。
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香川さんは
日米開戦になる寸前に海軍兵学校に入校し、
通常より8カ月早く卒業。
その後飛行学生として霞ヶ浦航空隊で訓練をして、戦闘機搭乗員として谷田部海軍航空隊に配属され、
主に援護をする制空隊に所属。
終戦の3ヶ月前からは特攻隊員の教官となり、
いつの間にか特攻隊の隊長になっていて
終戦を迎えたという略歴をお持ちです。

印象的なお話としては

志願などではなく、いつの間にか特攻隊の隊長になっていたというお話。
香川さんとしては、
制空隊の時から命の保証などなかったし、
同級生がどんどん戦死をしていたから、
当時は死ぬことが特別だと思わなくなっていた。
今のドラマや小説で描かれている感覚とは違う。
でも、死ぬことが普通な世の中にはしたくないと話されていたことです。

戦争を経験された方たちのお話を聞かせていただくと、
みなさんが過ごされた日々の雰囲気、
気持ちなどを想像することは
なかなか難しく、、、

やはりお話を聞かせていただくというのは
大切だと感じました。

また、香川さんの兵学校時代の戦友の長谷川さんは
特攻隊として出撃し、
アメリカ軍の駆逐艦に撃墜されたが、
海上に投げ出され、、、
気付いたらアメリカ軍の駆逐艦の上に。

無事に終戦を迎え、
戦後に自分を助けてくれたキャハランという駆逐艦の生存者を探しお礼に行ったところ、
海軍には敵味方関係なく、危険にさらされてる人を助ける習わしがあったからだ。
キャハランに乗ったのだから、今後はキャハランの集まりに参加するように、と交流を持つようになり
日米関係を大切にしていたんだそうです。

テレビや小説には描かれていない貴重なお話を沢山聞かせていただにました。

ご存命の元零戦搭乗員者は
零戦会が把握している範囲だと200人ほど。

戦争を経験された方のお話を聞けば聞くほど、
これが風化していってしまうのは
恐ろしいと思います。

香川さんが何度もおっしゃっていたのが
生き残った者のつとめ。という言葉。

戦争で亡くなった方たちを弔うこと、
戦争での経験を話すことなど、
生き残った者のつとめだと考えているそうです。

そして今の日本に思うことは
『自分のことばかり考えている。もっと周りのことを考えるような国になって欲しい』
とおっしゃっていました。

私も自分のことばり考えていると言われることがあるので、
身にしみました。

戦争は2度とおこしてはいけないことですが、
戦争中、戦争前の日本の先輩たちからは
学ぶことがいっぱいあると思います。

昔の日本人を知って、未来に残していきたいと感じた囲む会でした。