少し時間は経ってしまったのですが、

「元桜花搭乗員 浅野昭典さんを囲む会」に
参加させていただきました。



浅野さんは私の祖母と同じ年。
共働きの両親の代わりに、母親のように私を育ててくれた祖母が同じ時代を生きていたんだと思うと、遠い話ではないように感じました。

祖母は今年の始めに天国にいってしまったので、祖母を愛しく思いながら
浅野さんのお話を聞かせていただきました。


まず、桜花とは
特攻専用に作られた兵器で、
1200kgの爆弾を搭載し、
搭乗員もろたも敵艦隊に体当たりをするために作り出したものです。

最初に桜花の存在を知った時は
人の命をそんな風に使うなんて最低!ひどい!搭乗員の人は可愛そう!

と思いました。

でも、実際に浅野さんにお話を聞かせていただくと、

戦争を知らない私たちが抱く感情と

実際に戦争で戦った方の感情は違うものなんだということがわかりました。

浅野さん、浅野さんと共に戦った方たちの気持ちというのは

日本を守りたい。自分の命で戦局が変わるなら何のためらいもない。

成功する確率?そんなものは
当時は考えなかった。

自分の国を守ろうとした人たちの
覚悟というものを感じました。

さらに

周りの人との会話?
みんな、さっぱりした会話しかしなかったよ。
楽しい時間を過ごして、
時が来たら、よし!行ってくるぞ。
靖国で会おう。

それだけだよ。

先に行った人は散っていった。
残った者は、その魂を弔い、
2度と戦争をおこらないようにする。

そんなお話を聞かせていただいて、

本を沢山読むよりも、
映画を沢山観るよりも

実際に経験された方にお話を聞かせていただくというのが
何よりも大切な時間だと感じました。



昨年から零戦会の忘年会や囲む会に
参加させていただくようになり、

元零戦搭乗員の人柄に
魅了されら自分がいるとともに、

より一層強くなってきているのは、

戦争は絶対にしてはいけないんだ、という気持ちです。

実際にお会いした元零戦搭乗員の方たちも
お話に出てくる零戦搭乗員の方たち

素敵な人柄で、人としてカッコイイなーと魅了される方たちばかりです。


そんな方たちの
命を奪った、苦しめた戦争を
心の底から嫌だと思うようになりました。

正直、
昨年、世界に1つだけだという、
今も動く零戦がアメリカから来て、
見に行った時に
零戦をすごくカッコイイと思いました。



映画などで零戦が飛んでいたり、
空母に離発着するときに、
かっこいー、と思います。

零戦搭乗員の男気エピソードなどを見聞きすると、かっこいー、と思います。

でも、戦争は本当に嫌だと思うのです。

最近は、その自分の中の矛盾をどう整理していいかわからず、

自分の意見というものがわからなくなってしまいました。

でも、今後、
機会がある限り、
実際に戦争を経験した方のお話を
自分で見聞きしていければ、と考えています。

元零戦搭乗員の方を囲む会を開催されている
NPO法人「零戦の会」会長の神立尚紀さんが

今は戦争の本や映画などが沢山ありますが、間違っていることもあります。自分で情報の取捨選択することが大切だとおっしゃっていました。

私自身、見聞きしたものを
すぐに信じてしまう性格のため、

気をつけていきたいと思っています。


今年は戦後69年。
来年は70年。

私自身も
もっともっと、戦争のことを
しっかりと知りたいと思いますし、

沢山の方々にも知っていただきたいと思います。

それが、平和な日本をを続けていくために必要なことではないかと思っています。

現在は、神立さんが書かれた
「特攻の真意」
大西瀧治郎はなぜ「特攻」を命じたのか

を読み始めました。



無知な私は、
以前、神立さんに
「特攻を考えた人なんてサイテーじゃないですか!」と言ってしまったことがあります。

そんな無知な私に怒る訳でもなく
「大西さんを慕ってた方は多いのですよ。。。」とお話してくださった神立さん。

自分で特攻について、大西瀧治郎さんについて考えるために
読んでみようと思います。


つい、長くなってしまいました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。