宮崎 勇さんが書かれた「還ってきた紫電改」を読みました!



宮崎 勇さんは

大平洋戦争中の熟練パイロットさんで、

ラバウル、ガダルカナル、硫黄島を零戦で戦い抜き


さらに零戦の後に作られた紫電改で

本土を守るために集められた熟練パイロット集団の一員としても戦われ


そして平成12年4月10日まで生きていられた方です。


最近、映画「風立ちぬ」の公開や「永遠の0」の小説や映画公開に向けて


女の子の友達から

零戦って何?
特攻隊はどういう人がなったの?

などの質問を受けることが多くなりましたが


零戦イコール特攻隊。というイメージが強い様です。


もちろん、
特攻隊の方たちが
命をかけて、敵に向かわれたのは零戦ですが、

零戦で命をかけて戦われてきたのは
特攻隊の方たちだけではありません。


戦争が始まってから
数々の激戦の地を戦ってきた

熟練のパイロットさんたちも沢山いたのです。

私が以前、このブログでご紹介した坂井三郎さんも

その中の一人です。


熟練のパイロットさんたちは
血の滲むような凄まじい努力をして
パイロットになったのに

日本軍の
人の命を飛行機よりも大切にしないような作戦の為に


本当に沢山の方が亡くなってしまいました。


この本の著者である宮崎さんは

腕も立ち、そして運もあったのでしょうか、

戦争を戦い抜かれました。


そんな宮崎さんの経験や、
周りのパイロットさんとの思い出話、
後世の若者に伝えたい想いが沢山詰まっているのが

この「還ってきた紫電改」なのです。


戦争の話といえば、

何千人、何万が亡くなりましたというのを
よく見聞きします。

もちろん、悲しく辛いことであるのですが、


数字だけだと、人、一人の痛み、辛さというのは
なかなか、リアルに受けとることは出来ません。


しかし、実際に戦争を生き抜いたからこそ出来る話や

もう亡くなってしまった人たちとの交流を知ることによって、


リアルに心に伝わってくるものが
本当に沢山あります。


昨日まで一緒に笑って話してた人が
目の前で死んでしまう。
慕っていた人が帰ってこない。

毎日が大切な人との別れなのです。


何度も、涙ぐんでしまいました。




戦闘機に乗って戦う=人を殺してしまうこと。

では、あるかもしれませんが、


人を殺そうと思って、戦闘機乗りになったのではなく、

人を守ろうとして、戦闘機乗りになったのです。


この本の中でも

とても強いB29の攻撃から本土を救うために戦い

命を落とされてしまった方の話もありました。



今の感覚で見るのではなく、
当時の環境というものを知った上で


この様に、命をかけて、日本人を守ろうとした方たちがいたことを

しっかり知らなければならないし、


そういう歴史を知った上で


今の日本の憲法は?自衛隊は?と
平和を保っていく道を考えていかなければならないのでは?

と私は考えます。


過去を知らなければ、しっかりした未来予想図は描けないはずです。


宮崎さんは、ずっと戦争の体験談をお話するのが嫌だったようですが、


若者に伝えたいと、いう気持ちで
この本を書かれたとのことです。


私、いち個人では何も出来ないかもしれませんし、


微力で、まだまだ不安定な知識しかありませんが、

伝え手として、

宮崎さんたちの気持ちを、未来につないでいけたら。。。

と考えています。



これから映画「永遠の0」の公開もあります。


少しでも興味を持たれた方は
是非、読んでみてください。





Android携帯からの投稿