大日本帝国海軍の飛行機乗り、坂井三郎さんが

海軍時代の経験を書かれた本

『大空のサムライ』を読みました。




坂井さんは、
九六式、零戦に乗り

出撃200回あまり、撃墜64機と

数々の激戦を経験し、撃墜王と呼ばれ

そして生き抜いた方です。


第二次世界大戦の飛行機乗りというと、

特攻隊というイメージが強かったのですが、


それだけではありませんでした。


まず、パイロットになるには
とても難しい試験があり、

海軍に入隊後も
消灯後には
常夜灯のトイレや、ハンモックで毛布を頭から被って勉強されていました。

パイロットになった後も
本を読みながら計算をしつつ、ラジオを聞いたり

ハエを箸で掴めるように特訓したり、

逆立ちを15分続けたり、

潜水で100メートル泳げるように特訓したりと、

一瞬の変化の見落とし、少しの気の緩みでも
命取りになってしまう過酷な環境に対応するために、

日々、努力を重ねてられていたようです。

なので、

坂井さんのお話に出てこられるパイロットさんたちは

素敵な人柄、すごい方ばかり。


歴史上の偉人と呼ばれていなくても、
すごい日本人は沢山いたんですね。

そして、

こちらの本には
戦争や死を美化せずに、

敵と戦う時には
「同じ生命を持った人間なんだ」と憐れむ気持ちを

「これでいいんだ。仕方ないんだ。これが戦争というものなんだ」
と、言い聞かせていたり、

仲間に対しても

「夜になって、今朝まで元気よく談笑していた幾人かの戦友の顔がみえない。
これが飛行機乗りの常。重く沈んだ空気が胸に迫ると同時に、
どうせ明日も敵がやってきて、同じことが繰り返されると平然と心のなかに迎え入れるのも常」

と、複雑な感情も書かれていました。


こちらの本は
アメリカ、イギリス、フランスなどでも
ベストセラーとなっていて、


「特攻」という、海外からすると異常だと思われていた行動が全てではなかったんだと、思われるきっかけにもなったそうです。


実は昨日、偶然


坂井三郎さんが亡くなる数ヵ月前に取材をされたという方にお会いできたのですキラキラ


坂井さんは、お茶一杯で12時間もお話をしてくださり、

とっても素敵な人柄だったとのこと。


坂井さんは、人を見るときに必ず目をみるんだそうです。

現代人で戦う目をしているのは、
スポーツ選手くらいしかいなくなってしまったそうです。


その中でも本気の目をアーモンドアイと呼んでいて


そのアーモンドアイを持っているのは

バスケットのマイケル ジョーダン選手
巨人の仁志選手、桑田選手
サッカーの中田選手
(インタビュー当時)

だとおっしゃっていたとのこと。


仁志選手については、
勝つための方法を聞きに、
坂井さんによく会いに行かれていたんだそーです。


とても、とても貴重なお話を聞かせていただけて、感動でした。



司馬遼太郎さんの作品にはまった時、
白州次郎さんと正子さんを知った時、


10年くらい前まで生きていたということを知り

お会いしてみたかったーという気持ちになっていましたが、


坂井三郎さんにも、
私もお会いしてお話を聞かせていただきたかったと
強く思いました。


これからも、日本の歴史の中の素敵な人たちを


見つけていきたいと思います恋の矢






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